本動画は、生徒が4技能5領域の複数の技能を統合させた言語活動を通して、教科書本文の内容理解を段階的に深めていく方法について考えていきます。「聞いたことをもとにして話す」「聞いたことを読んで確認する」「聞いたことをもとにして書く」「読んだことをもとにして話す」「話したことを書く」「書いたメモをもとにして話す」などの技能を組み合わせながら教科書本文にある情報を、技能を換えて伝えることで、結果的に英語が生徒の頭に残り、自分の言葉で表現できるようになるまでの授業展開例を、阿野先生の解説を交えて紹介しています。
今回、2つの授業展開例をご紹介しますが、ここでのポイントは複数の技能を結合させて本文内容を段階的に理解し、生徒の頭に英語を残していくことです。教師による100%の説明を目指すのではなく、生徒自身が40%を50%、70%から80%と活動を通して理解を深めていく指導を目指してください。
■監修・解説:阿野幸一(文教大学国際学部国際理解学科教授、同大学院国際学研究科教授)
■授業者:小泉香織(渋谷教育学園幕張中学校・高等学校)
文法を英語で教えるにはどうしたら良いか…?
本作は、「受動態」をテーマに、同じ内容を英語で授業した場合と日本語でした場合の2パターンを収録しました。
英語で文法を扱うときのポイントや視点の持ち方をご紹介します。
例えば、主語+be動詞+過去分詞+byというようなことは概ね理解できたところで、なぜbyがあるのか、とかなぜbe動詞が必要なのかという、生徒にとってはやっかいだと感じる部分を英語で説明することによって、生徒が文法に対してそうだったのか!という発見をさせることが狙いとなっています。
日本語で指導するほうが効果的だと思っている方の考えをすっかり変える授業展開にもご注目ください。
本作は、山形県川西町という一地方の小さな町で行っている小学校英語の実践に着目し、取り組みの一端を授業や多くの関係者のお話をまとめ、ご紹介しました。
「英語授業~教科化」を前にして小学校の先生方が持つ負担感や不安感を打破すべく、共通の指導案を作成~試行錯誤から指導案を動画にしてYou Tubeの限定公開で各校の先生方が見られるようにしたところ理解度が飛躍的に上がり、またT1(学級担任)、T2(ALT)ともに事前にその単元の動画を見ておくことで授業前の打合せ時間が大幅に削減できた、というような様々な成果を上げることができました。川西町の小学校英語に取り組んできた経緯から、実際の授業まで、是非ご覧ください。
国の研究指定校である岐阜県の中川小学校の授業実践例をご紹介します。
特徴的な活動として、全校で行うFUN TIMEと呼ぶモジュール活動があります。曜日毎に工夫を凝らした番組を作り、生徒全員が楽しく参加でき実践的な英語を体験できる充実した活動です。また、担任、ALT、VET(Volunteer English Teacher)の三人で授業を行っているのも特徴の一つです。
長年にわたる学校研究の蓄積から積み上げてきた授業づくりのエッセンスを、小学校英語授業づくりの参考にしてみてください!
本作では、小学校英語に先駆的に取り組んできた岐阜県瑞穂市立生津小学校の4つの授業を収録。
新学習指導要領対応の小学校英語教材を主に用い、一時間の授業をどのように展開するのか、また、その授業が単元全体の中でどのような位置づけであるのか、具体的な指導の様子に解説を付けて映像でご覧いただけます。
1年生、4年生、5年生そして6年生の授業をご紹介しますので「選んで視聴」あるいは「順番に視聴」などご覧になる先生方の目的に合わせてご活用できます。各学年とも授業映像の後に、担任教員や英語専科の教員のインタビューが含まれており、どのような点に留意して児童を指導しているか率直なヒントをいただき、更に学校全体としていかに計画を立て校内研修などに取り組んでいるのか、管理職の先生方からの声も収録しています。
「台東English Standard」という教師の拠り所となる指標を元に、普通の学級担任が普通の英語授業を行う姿を紹介している、東京都台東区の東泉小学校の実践例です。
<「台東English Standard」の内容>
【1】全ての担任教師が自信を持って授業を組み立てることができる基本を示す。
【2】子供たちがコミュニケーションを図る素地または基礎となる資質や能力を育て、授業の組み立て、評価まで詳しく書かれていること。
【3】授業の準備のために重要なことと、授業を展開するにあたってのヒントについて紹介していること。
台東English Standardをベースに組み立てられた四年生と六年生の授業では、ほぼオールイングリッシュで授業が進められています。
★前置詞の理解は日本語の助詞との類似性と意味領域の差に気がつくこと
★日本語の助詞との違いを楽しみながら前置詞のイメージを捉える授業
前置詞の指導のコツは 「どうやってイメージを広げさせるか」 に尽きます。
イメージを図やビジュアル、言葉などで表現する方法がありますが、今回は漢字1文字で表わしています。漢字にこだわる必要はありませんが、何か方針を決めて新しい前置詞に触れるたびにイメージを示す習慣が大事になってきます。そして、繰り返しリマインドすることで前置詞が定着しますので、ぜひ内田先生のアイディアを前置詞指導にご活用ください!
なぜ前置詞が難しいと感じるのか、体験的に示しながら、どういった点に気をつけて、どこを意識しながら勉強するのかを提示した授業を展開しています。
☆わずかな準備で大きな効果!あなたにとっての「玉手箱」第6弾!!
「英語教師の玉手箱」・・・これは英語教師にとって夢の話。毎日毎日忙しく、どうしても授業準備や教材研究ができないまま授業を迎えてしまった!・・・そういうご経験はどなたにも一度や二度はあるはずです。そのような時にあなたの力強い味方になってくれる人気DVDシリーズの第6弾の登場です。
今回も個性豊かな先生方にご登場いただき、日々積み上げてこられた実践を惜しげもなく公開していただきました。ぜひ、ご覧いただきご自分の指導の一助にしていただければ幸いです。
悩みの種、5文型の指導をこれで克服!
文法の授業の中でも高校1年生のはじめに出て来ることが多い「5文型の指導」というのは、なかなか難しいと言われています。5文型の指導で一番意識しなければならないことは、「なぜ、5文型を指導する必要があるのか」ということです。
一般的な5文型の指導では、「次の文型が、第1?第5のどの文型にあたるのか。あるいは、SVOOまたはSVOCに当たる単語はどれか。」といった内容のものが多いです。しかし、この方法では、生徒には文型を理解するメリットが見えません。
今回の授業では、なぜ文型を理解することが重要なのか。文型を理解することでどのようなメリットがあるのかを体感できる活動を提示しながら指導を進めています。日本人だからこそ5文型を勉強する必要があるのだと納得させ、5文型が解ることで、積極的な英文理解(=攻めの5文型)が可能になることを示しています。
今までは英文を理解する場合、単語を日本語に置き換え、その訳語を並び替えて文全体の和訳を作っていくという受け身的な英文読解をしてきましたが、5文型を理解することにより、自ら情報を探しながら英文を理解していくことが可能になります。また、5文型の理解は、アウトプットにも効果を与えます。英文を組み立てる際に、次にどういう情報が必要かがはっきりわかるようになるからです。
文型の指導で最初に必要なのは、まず、「直接目的語」と「間接目的語」の関係ですが、ここでは矢印を使って表しています。そして次に大切な補語と目的語の関係は=で示しています。この感覚を繰り返し感じられるように指導している点にご注目ください。変則的なものを後に足していくことによって生徒の負担は軽減され、学ぶ意義を感じながら5文型に慣れ親しんでいくことができます。
■授業・解説/内田 浩樹(国際教養大学大学院 英語教育実践領域 教授)
■協力/英語教育・達人セミナー
■授業クラス/札幌日本大学中学校3年生
今回ご紹介するシリーズは、英語教育の早期化に対応するための一つの考え方と具体例を提案するものです。
小学生は身体感覚が豊かな時期です。この時期は、母語同様、無理にアウトプットを急ぐのではなく、しっかりとインプットに浸らせたい、そして身体感覚を通して、指導者と身体で関わり合いながら英語に出会わせたいと考えます。小学校の段階で、わからない単語でも想像しながら理解しようとする態度を育てることが大切です。
今回の作品では、児童の心とからだを動かす指導法であるTPR(Total Physical Response)が使えるいろいろな場面を設定しました。
文字指導、グループ・ペアでのリスニング・スピーキング活動、初見の文字を音声化するリーディングなどの諸活動を紹介します。小学校英語の教科化に当たり、小学校らしさを生かしつつ中学校以降の英語学習につなげる方法としても、きっと役に立つでしょう。
ここで紹介した活動は、あくまでも一つの参考例です。学校や児童の実状に合わせてアレンジを加え、あなた自身の授業づくりに活かしてください!!
※授業内で使用したPPTは、南丹市立胡麻郷小学校の森真祐先生のご協力を得て作成いたしました。
会話を進められないのは、英語の能力不足ではない!
英語でのコミュニケーション活動は、生徒にとっては難しいことです。留学生との交流会の中でも会話が進まず、気まずい静寂が続くようなこともあります。国際教養大学にはEnglish Villageという2泊3日の中高生向け英語研修プログラムがあります。この中でも生徒が留学生にインタビューする時間が設定されていますが、なかなか会話が進みませんでした。
生徒がなかなか会話を進められない理由は、英語の能力が不足しているわけではありません。主な原因は何を話して良いのかが思いつかないことにあります。「どこから来たの?」「趣味は何?」「家族は何人?」など、脈絡のない質問を一通りした後は、もう何も頭に思い浮かばなくなるようです。つまり、「考える訓練」が必要だったのです。この問題を解決するためにEnglish Villageの学生スタッフが議論し、試行錯誤を重ねて作り上げたプログラムが、今回収録した「Ask Plus Answer Plus~一言添えて広がる英会話~」です。
5W1Hの疑問文を足がかりにした会話を進めいていく仕組み!
5W1Hを意識して疑問文を作ることを足がかりにいろいろと尋ねていく調練(Ask Plus)をするのが主な狙いです。また、逆に相手から質問された場合も、単に回答するだけでなく、自分の回答について自分自身に5W1Hを用いた質問をして、その答えを添える訓練(Answer Plus)をすると会話が進むということにも着目しました。
例えば、Do you like sports?と訊かれたら、単にYes, I do.と答えるのではなくて、自分自身に、What sports do I like?と尋ねて、その答えを添えてます。そうすると、Yes ,I do.I like baseball.と答えることができます。
一言添えることで、会話が広がります。さらに、5W1Hを使えばWhen did you start playing basketball? How often do you practice it?のように会話を進めていけるという仕組みです。
■はじめに
「仮定法」は、高校生が最もつまずきやすい文法項目の一つです。
Whenを用いた文が理解できていれば、文構造自体は同じなのでそれほど難しくはないはずですが、実際に指導してみますと、仮定法でつまずく生徒が多いのが現実です。この原因を探った結果、仮定法が難しいと生徒が感じるのは、if節ではなく、主節の助動詞の使い方にあることがわかりました。まず、どの助動詞を使うべきか、また、どうして過去形でなくてはならないのか、そのあたりの理解が不十分なために、仮定法全体がわからなくなってしまうようです。
助動詞の過去形が、実際に過去の状態や動作を表すことはほとんどありません。過去形であっても、たいていは現在のことを表していることに着目しました。
I would say so.という文が、「私はそう言うつもりだった」という意味になることはありません。何らかの条件のもとで、「私はそう言う」という、現在のことを表しています。つまり助動詞の過去形そのものに、何かを仮定する意味が含まれていることを最初に理解することが、仮定法全体を把握するための近道です。I would say so.という例では、例えば「私が君だったら」 とか、「私がその状況にいるとしたら」というような隠れた仮定の意味を感じることが大切です。
この作品では、if節に触れる前に、助動詞の過去形を用いた文について、隠れた「もし」の意味を感じることから導入する方法で仮定法の理解を促します。仮定法には、ifを用いたもの以外にも様々な表現がありますが、基本的な仮定法の位置づけを理解させることを第一義とした授業展開にしました。
アクティブ・ラーニング(以下A.L.)の中でも、最も質の高い学びをもたらすのが「協同(協働)学習」です。次期学習指導要領では、教師主導による講義型の授業スタイルから、学習者同士が協同しながら主体的に深い学びを行うA.L.の視点を取り入れた授業スタイルへと転換する方針が打ち出されています。
英語科ではペアやグループを取り入れた授業も見られるものの、伝統的な講義スタイルに慣れ親しんだ教師にとって、A.L.への転換は容易ではありません。形のみ真似て、結果的に授業の質を低下させることも懸念されます。「学習者同士が関わり合い、高め合う必然性」をいかに組み込むかということが重要となるのです。
本作では、各地で先駆的に協同授業を取り入れている中・高の先生方の実践例を紹介。あまり過度の準備を必要とせずに実践可能な学習活動や授業展開をメインに取り上げました。
「CAN-DOリスト」を作ったまでは良いが、使い方がわからない、全く活かされていない・・・。そのような悩みや声にお応えする作品が完成しました!
CAN-DOリストにおける中学2年生での目標は「身近でなじみのある話題について、相手に質問したりしながら会話を続けることができる」となっており、この作品では、この目標を達成するために3つに分解して、毎日の授業でどのように教科書を活用したらいいのかを取り上げています。また、学期ごとの活動例として、各単元、そして1時間の授業単位をどのように作っていけばいいのかを具体的にご紹介していきます。
『現在完了』は、中学校または高校でも最もつまずきやすい文法項目の一つです。
文法でみると『have/has+過去分詞』という、とてもシンプルな形ですが、一番の問題点は「経験」「継続」「完了」と3つの意味合いがあって、それらを使い分けることが難しい点です。
また古文では「つ、ぬ、たり、り」のような完了形がありましたが、現代の日本語にはないという要因で理解が難しいところがあります。また、『現在完了』の形や訳し方はわかっていても「過去の文との区別がよくわからない」「なぜ完了形でなければいけないのか」というところが理解できていないことに問題があります。
今回の授業では現在完了の「完了」と「過去」をきちんと区別をして、どちらの表現をどういった状況の時に使うべきかというところまで触れていきます。また、時間軸上に「基準点」という新しい概念を設定することで、『現在完了』から未来完了、過去完了まで一度に扱うことができます。
通常の授業では『現在完了』は時間をかけて「継続」⇒「完了」⇒「経験」という具合に授業を進めがちですが、文法項目の指導においては一つ一つを順番に確実に進めるのではなく、まずは最初におおまかな全体像をつかませ、「これはできるぞ!」というような感覚を与えることが効果的です。生徒の中に 「おもしろいぞ!わかるぞ!」 という感覚が芽生えることで、さらに深く掘り下げて授業を展開することが可能になります。
■はじめに
教えづらい、生徒の定着が困難とされている文法項目の指導法に特化した講義が「文法指導苦手克服シリーズ」としてスタート!
関係代名詞は中学校3年生から高校1年生の2年間をかけて少しずつ指導するというのが一般的です。
重要な文法項目である上に、概念としてはとても複雑なため、時間をかけてゆっくり教えたい…。しかし今回の授業は、そういった概念から思い切って離れて、関係代名詞のすべての格―【who】, 【which】, 【whose】, 【whom】 について一度に教えてしまおうという試みです。
関係代名詞を理解する上で不可欠なのは、日本語の助詞の理解です。まず、日本語の助詞の機能をできるだけ文法用語を避けて生徒に理解させ、関係代名詞についての説明をする前に、関係代名詞を含んだ文の意味を前から後ろへという自然な語順で読み取る訓練をします。この段階では生徒は関係代名詞を全く理解していませんが、英文の意味を確実に捉えることができる点にご注目ください。
このステップの後に、初めて関係代名詞の働きを導入しますが、どのような関係代名詞がどのような場合に用いられるのかを生徒が自ら発見していけるように指導します。英文を後ろから前に訳すとか、日本語の文を英語に直すという一般的な作業は、最終段階で軽く触れます。関係代名詞の全貌のイメージをまず生徒につかませるというマクロ的な指導法です。この後に繰り返し練習を行うことで、関係代名詞のより確実な定着が図れることでしょう。
今回のライブ授業では、ニュース素材を教材として利用する際のシステマチックな指導法を取り上げました。個々のニュース素材に対してその都度指導法を考えるのは非効率です。指導の流れの大枠をつくることが、コンスタントな素材利用のキーとなります。この授業ではCNNeeのNEWS DIGESTを例に指導の枠組みを提案すること、そして4技能を活用することを目的としており、3つの指導パターンで4技能をカバーしています。
3つのパターンに共通する作業は、ニュースのタイトルから、ニュースの内容を予測させたり、考えさせたりすることから始まる点です。これをグループディスカッション等でおこなうことで、スピーキングのスキルを活用させることになります。
もう一つの指導手順は、語彙などの言語項目の確認は基本的に最後に配置すること。理解しながらの言語項目指導は、生徒のフォーカスを曇らせることにつながります。また、いくらか知らない単語があっても全体の意味を把握することができるということを理解させるためにはこの手順が有効となります。
はじめに
・授業の概要と目的について
5ラウンドシステムとは、第二言語習得理論等を参考に、多くの英語を聞かせ、何度も言語材料に触れさせること(スパイラルな学習)を重視し、教科書を1年間で4~5回繰り返して使い言語材料の定着を図ることを狙い考え出されたカリキュラムです。
横浜市立南高等学校附属中学校では「中学3年終了時に様々なトピックに対し自分の言葉(英語)で伝えられる生徒の育成」を大きな目標に掲げこの5ラウンドシステムを用い日々の授業実践を行っています。
スピーチなど準備した自己表現はもとより、与えられたトピックや、チャットなどの即興性の求められる場面でも、その状況を考えて中学校レベルの表現を自由に使える英語力を生徒は身につけてきています。
本作では、特に1年生での実践内容を取り上げました。
ここでは、それぞれのラウンドでの実践内容を、マイクロティーチングと実際の授業映像を通して詳しく紹介しています。
この新たな取り組みは、3年間を経過し確実な成果を上げており、全国の英語教育関係者から大きな注目が集まっています。是非、多くの先生方にご覧いただければと思います。
作文といった時には大きく分けて2つの方向性があります。
①特定の表現(構文・イディオム)に慣れるための和文英訳活動
②自分の考えを英語で表現する活動
①と②の間には大きなギャップがあります。①が極めて基礎的であるのに対して、②はかなり高度のスキルです。中高の英作文の取り組みを見ると、①をやりながら、②でいきなりパラグラフライティングを指導していることが少なくありません。「まずtopic sentenceを書き、次にsupporting ideasを列挙して、最後にconclusionを」といった指導がこれにあたります。これでは生徒は書けません。せっかく頭の中に書きたいことがあっても、知らない単語があれば、それで止まってしまうのです。
しかし、ここで和英辞典を使用するような方向に指導すれば、生徒は永遠に自分の言葉で書くことはできるようになりません。いくら教師が口頭で、「辞書に頼らず自分の言葉で表現してみよう」と言ってみても、生徒にはその方法がわからないのです。「自分の言葉で表現する」とは、どういう作業なのかを生徒に体感させ、考えることで「書ける」ようになることを実感します。授業は日本語でおこなっていても、生徒の頭の中は「英語でいっぱいになる」、そういう授業を目指しました。
<はじめに>
・ライティングの活動と今回の授業の内容について
英語で授業をすることが一般的になりつつある中、定型文のやりとりを学ぶロール・プレー的なコミュニケーション授業から、生徒自ら意見を持ち、それを伝えていく授業、すなわち「考える」活動を含んだ授業実践へ発展させていこうという動きが全国各地で見られます。
「クリティカル・シンキング」はよく知られたスキルですが、英語の授業で実際にどのように指導するのかという例はなかなか知る機会がありませんでした。この授業では、最初に「よくある」形で生徒に考えるテーマを与えてみました。生徒は考えるポイントが見つけられず、議論が散漫になっている様子をご覧ください。
クリティカル・シンキングはその名の通り、プラスの側面とマイナスの側面を「区別」しながら考えていく作業です。ですから、初期段階では、そのような考え方ができるようにトピックを適切な形で提示する必要があります。次に、少々範囲の広いトピックが与えられても議論すべき点を見つけ出す力を導くような訓練が必要になります。
「考える」授業を調査、発表と連携させて、プレゼンテーションまでさせてしまおうという授業が多く見られますが、それは性急に過ぎます。考える作業は、調べる作業とは全く別ですから、「考える」作業にフォーカスを当てた授業が必要です。
つまり、クリティカル・シンキングの初期の訓練においては結論に到達する必要はなく、結論を出すためにはどんなことを知っていなければならないか(=どのようなデータが必要か)といったことを導き出す力を育成することが最優先なのです。
この授業全体において、辞書を使わないで考えを述べるように促しました(J-E Exercise)。将来ディスカッションも英語で行う段階に入ったときに、クラスメートに意見が伝わるようにするために大変重要なスキルです。本授業では、通常は5回ほどの授業で行う訓練を1回に凝縮しておりますが、実際の授業では
①プラス・マイナスを見つける
②議論を進めるために必要な情報を見つけ出す
と段階を分けて指導することが望ましいと考えます。
<はじめに>
★「 気づき 」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
“Dictogloss”という活動は、summaryとよく似ています。
教科書のストーリーなどを生徒にsummarizeさせるという活動がよく行われていますが、このやりかたですと、生徒は教科書にあるセンテンスをいくつかピックアップしてそれらを並べて終わってしまいます。なかなか生徒が自分の言葉で述べることができないという先生方の悩みをよく耳にします。
これを防ぐための一つの方法が“Dictogloss”です。
利点は、もともとテキストで情報が与えられませんので、聞き終わった後にそれをリテリングしようとする場合、自分の言葉で表現するしかないという状況になります。
“Dictogloss”の指導は大きく分けて3つの段階で成り立っています。
【1】ストーリーを聞いて理解する段階→【2】ストーリーを思い出して自分の言葉で表現する段階→【3】個々が書いたストーリーをグループで共有し、お互いが欠いていた情報を加筆修正し、グループとしての最終のストーリーとしてまとめる段階です。
生徒は共有する段階で、他の生徒のライティングから学ぶ機会を得ます。これは教師から教えられることよりも非常に効果が高いと言えます。
この授業では、その3つの段階、すなわち読み聞かせ、再構築、共有を経て、発表に至る流れを紹介し、“Dictogloss”実施上のポイントについて解説します。
★シリーズ第3弾!AIU内田先生のワンショット授業!!
★「 気づき 」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
◎相手に伝える、伝わるプレゼンテーションとは?
◎中高生に適した指導の仕方が分かる!
◎そのまま再現すれば生徒は納得! 大学院生による再現授業も収録!
「プレゼンテーション」の指導は、英語の授業を英語で行うということが本格化してからますます注目されてきています。一般的なプレゼンテーションの指導においては、最初にフォーマルな手順(Topic → Supporting Ideas → Conclusion)の指導が行われます。
これは正しい方法ですし、アカデミックな内容には適している一方で、身近な内容について話す場合には必ずしも望ましい方法とは言えません。
中学校や高校での指導では、まずは、生徒が自分の考えていることが相手に伝わったという気持ちを体験すること、そして聞く側もプレゼーテーションを聞いて理解できた、人のプレゼンテーションを見て楽しかったというような経験をすることがとても重要です。
今回は、4つのトピックについて各2パターンのプレゼンテーションを生徒に見せ、生徒たちはそれぞれの良い点・悪い点をディスカッションしながら、自分でプレゼンテーションをする時にどんな点に注意して行えば良いかを発見していくという流れをご覧いただけます。
この授業を教室で再現できるように、パワーポイントファイル、8パターンのプレゼンテーションのスクリプトを添付しました。国際教養大学の大学院生による、再現授業を収録。高校生に指導している様子をダイジェストでご覧いただけます。
<はじめに>
この学級の生徒はこれまで、既習事項や言語材料を活用し、スキット、チャット、プリペアドスピーチ、リテリングや簡易ディベートなど、意見や思いを自分自身の言葉で表現する言語活動を行い、既習表現に留まらない言語運用力を身につけています。しかし、筋道を立てて構成を考え、わかりやすく明確に表現していくことには課題が残っています。
今回の授業では、前半に4技能をバランスよく習得できるように配置した帯活動を行い、後半の言語活動の際に発話し易い雰囲気づくりと発話を自動化するベースづくりを行います。生徒同士、教材、活動内容がつながるように、場面に応じて適切な学習形態を活用し、他者と関わり合う力をつけていきます。
後半では、ここまでの学習内容とマララさんのスピーチから感じたことをもとにディスカッションに挑戦です!教材との出会いや人との関わりの中で生徒たちの視野を広げ、これからを生き抜く力の育成を目ざしています。
自分が感じたことを述べることは、生徒同士をつなぎ、真の意味でのコミュニケーションを図ることになります。自分の意見だけを押し通したり、各自の主張をしたりして終わるのではなく、自分と他者の考えの違いに気づき、その場にいる人の多様な価値観を認めながら意見や立場の違いを調整し、自分自身の考えを見直すと共に自他の考えを統合し新しい考えを構築する力をつけさせていくことがねらいとなっています。
注目!!AIU内田先生のワンショット授業!!
「気づき」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
授業で使えるワークシート(接頭辞・接尾辞リスト2頁)
初めて見る単語もまずは「部品」に着目を!
接頭辞20個、接尾辞40個で入試に必要な単語を克服する!
今、注目の秋田県・国際教養大学。そこの英語教育実践領域代表である内田浩樹先生が全国各地の高校で行うライブ授業を収録した新シリーズの誕生です!!
第一回の授業は東京港区にある東京女子学園高等学校で行った「単語」に関する授業です。 単語は、言葉の中で意味を持つ最小の単位であるというのは、一般的な学習者の考え方です。独立して存在できるという点ではその通りですが、単語はさらにいくつかの部分に分かれていて、それぞれが意味を持っていることが多いのです。しかし、ある程度単語学習をして語彙が蓄積されている生徒でも、そのことには気がつかないで覚えている場合が多くみられます。
この授業は、単語の部品とその意味に気付かせることで、「覚えるときにこのようなことを知っていればもっと楽だったのになあ」という気持ちが芽生え、学習の動機付けとなることを目的としています。
単語というのは覚えるのが非常に大変で、生徒たちは覚えるところで苦戦をしています。ですから教師の方からヒントを与える必要があるのではないでしょうか。生徒たちの気づきを引き出すこのような指導法を是非実践してみてください。
<はじめに>
注目!!AIU内田先生のワンショット授業!! 「気づき」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
授業で使えるワークシート(28頁)、パワーポイントスライド(117枚)、同PDFを資料として添付!!
発音記号から単語、意味を類推することができるようになる!
リスニングに絶大な効果有り!!
学習意欲を自発的に高める発音記号指導!
今、注目の秋田県・国際教養大学内田教授のライブ授業シリーズ第二弾!!
第二回の授業は東京文京区にある郁文館グローバル高等学校で行った「発音記号」に関する授業です。
発音記号を学習する目的は、正しい発音が出来、相手に伝わるということだけでなく、相手の言っている事がわかるということ、つまりリスニングの効果があげられます。
最近は、電子辞書などにネイティブスピーカーの発音を再生する機能が付いていますので、発音記号は必要ないのではないかという意見もありますが、まずは発音記号を目で確認して、その音を認識したうえで発音することが大切です。
生徒たちは通常、発音記号の学習はつまらないと思うかもしれませんが、学習するにつれて知らない単語を読むことができると積極的に授業に取り組むようになります。また、普段カタカナ読みだったものが英語の発音をきちんとしようという形に変わっていき、変化をこの授業でも見ることができるでしょう。
<はじめに>
この学級の生徒は、2年生までに既習の言語材料や内容を活用し、スキット、チャット、プリペアドスピーチ、リテリングや簡易ディベートなど、自分の意見や思いを自分自身の言葉を通し即興で表現する言語活動を経験しています。それにより、既習表現だけに留まらない言語運用力を身につけています。
今回は、帯活動の中で、語彙・音声を含めた4技能を総合的に習得し、かつ生徒同士をつなぐ活動を組み込み、メイン活動での発話がしやすい雰囲気づくりと英語の発話を自動化するベースづくりを行っていきます。
メイン活動においては、「有名人にインタビュー」というテーマでスキットパフォーマンスの発表を行います。スキットの中で、伝えたいメッセージを盛り込み登場人物を通して伝えることで、役に入り込ませ、リアリティのあるスキットにしていきます。
生徒達はこれまで、聞いたことについてすぐ答えたり、与えられたトピックについて即興で話したりする発話の流暢さを培うことに主眼をおいた取り組みを進めています。今回はそれに加え、事前に作ったものを自分のものにして場面に応じて正しく発話し、パフォーマンスにより表現する中で正確さと適切さを培うことも目標にしています。
また、このような帯活動やメインの言語活動の中で、ペアやグループで支え合い高め合いながら英語力をつけ、かつ他者とかかわり合う力、すなわちコミュニケーション力も育んでいくことをねらいとしています。
○リテリングからより即興性を高めた活動トーキング・バトルへ!
○ワンミニッツ・モノログで発話語数を伸ばす!
○わずか約半年間、授業の中で驚きの変化が見られます!!
今回の授業は、ウォームアップ・アクティビティ(帯学習)から、アクティビティという流れとなっており、アウトプット活動としては、リテリング(暗誦から1歩進めた自己表現)からより即興性を高めた活動の一つとしてトーキング・バトル(簡易ディベート)を行っています。自分の意見や思いを、最終的に即興で英語を話せるようにすることをねらいとしています。
帯活動では、トレーニング的なものから表現力を培っていく活動を取り入れていますが、ワンミニッツ・モノログの活動では、ワードカウンターを用いて中長期的に発話語数の伸びをみていきます。この活動では、発話した後に書く活動を取り入れることで発話語数の伸びにつながっています。そして、これら帯活動と後半の発信型の活動をうまくリンクさせることに留意して授業がすすめられていますが、この授業の中で、生徒たちがペア活動やグループ活動の際にも支え合い、学び合う様子が見られるでしょう。 前作である「E88-S/公開授業:4技能の統合的活用と自律的学習者の育成」の授業と比較していただくと、7ヶ月間で生徒たちの英語力がどのぐらい伸びたかを実感していただけることでしょう!!
アクション・リサーチとは、問題を把握し、必要な対策を講じてその結果を検証するもので、今日、教師教育・授業改革の方法として注目されています。このシリーズでは、年間を通して、実際にアクション・リサーチに取り組み、授業改善に効果のあった指導法を紹介します。
今回はスキル・インテグレーションの理論を用いた平野先生の実践です。
スキル・インテグレーションとは、外国語習得のために4技能を統合することです。その結果、学習者はインプットとアウトプットの機会を十分与えられ、繰り返し学ぶことにより学習効果が上がることがわかっています。この作品では、授業の進め方とその指導の実際を具体的に紹介しています。また、年間指導計画やアクション・リサーチの結果についても詳しく解説しており、継続したカリキュラムの作成にたいへん役立つ内容となっています。
平成24年度から実施された新学習指導要領(高校は25年度から)には、「4技能を総合的に育成する」ことが明記されました。平野先生の実践は、新学習指導要領のモデルになるものです。なお、平野先生の実践は、2012年の全英連石川大会および2013年のJALT(全国語学教育学会)神戸大会で発表されました。
是非ご参考にしていただき、日々の授業改善にお役立てていただければと思っております。
■アクション・リサーチについて
この単元では、星新一「新発明の枕」の英語版を読み物教材として取り扱います。読み応えのある量の英文にふれ英語を読むことへの自信をつけ、さらにアウトプットとして既習の表現を駆使しながら内容について感想を述べ意見交流をするなどの活動を通し、生徒の思考力・判断力・表現力・発信力を培うことをねらいとしています。
今回の公開授業は、Warm up activity(帯学習)から、Review、Activityという流れとなっていますが、この授業の中で、生徒たちがペアやグループ活動の際にも支え合い学び合う様子が見られます。
アウトプット活動としては英語力の向上を目ざしたリテリングを行います。「英語で言いたいけど言えない」などの状況に追い込むことで、生徒たちのインプットへの注意や意識を高め、表現や言語的な情報をより積極的に活用しようという態度を育んでいきます。
4技能を有機的に関連づけながら総合的に活用することを通し、「分かっている・知っている」知識レベルの状態から「できる・使える」行動レベルの状態へと導く指導を、ぜひご覧ください。
シリーズ第一弾は、同センター研究員で仙台市立大野田小学校教諭の栄利滋人先生の指導実践をご紹介します。栄利先生は豊富なインプットを与え、動機づけを高めることを目標にiPadを用いながら「Hi,Friends!」や「英語ノート」に基づいた授業を中心に、デジタルとアナログの両面から外国語活動の時間がより楽しくなる実践を紹介していただきます。 ぜひ、ご覧ください!
<ウォームアップにおけるアクティビティ>
児童に人気のキャラクターや絵などを見せながら、英語の歌や天気に関する表現、あいさつの表現を聞かせて英語の音声に慣れさせる活動。
■自己紹介チャンツ
小学校において新学習指導要領が全面実施され、第5・第6学年で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化になりました。しかし、学級担任の先生方の英語活動の研修が十分と言えない状況であるため、英語を指導する方法や英語での指示などにも自信が持てないのが現状です。
今回提案する「子どもたち中心の英語活動」は、何かを「教える」よりも「気づかせる」、「学ぶ」よりも「使ってみる」という方法です。こうすることで心と身体がよりアクティブになり、「面白い」「できるようになりたい」という気持ちになります。ここではHi, friends! の内容に沿って、様々な活動例を紹介しております。
このようなスタイルで授業を行うことで、指導者中心のスタイルよりも先生方にプレッシャーが少なくなり、毎週1回、45分の授業でも子どもたちが英語に慣れ親しむことができると考えます。
■世界のいろいろな言葉であいさつしよう (Lesson1 Hello!)
◎Warming up
ここでは、教材もなく指導ノウハウもゼロの状態であった2001年から、小学校での外国語(英語)活動の実践と研究を続けてこられた遠藤恵利子先生の実際の授業を取り上げています。1単元を4時間とした場合、3/4は聞く活動に重点をおいて行われていますが、この映像では、HRTのみで行う授業と、ALTとのティームティーチングの授業を紹介してます。いずれも外国語に慣れ親しむ聞く活動に重点を置いています。
HRTのみで行う時は、子どもたちの力を借りたり、子ども同士で行えるところは子ども同士で行わせながら授業を進めています。また、ALTと行う時はALTの人間性や文化性を大切にし、子どもたちの異文化への気づきや理解を促す活動を目指して行っています。
この授業を参考にして、まずは実践してみてください。そうすることで分ることがあり、少しずつ改善して行けるはずです。
<授業1:My Dream 「将来の夢」 (3/4 その1 HRTのみで行う)>
さまざまな職業の英語表現に慣れ親しむことをねらいとした中で、「聞く」活動を中心とした、HRTのみで行う授業を紹介。
■あいさつ
・Silent Greeting/How are you? Greeting(Relay Greeting)
このシリーズは全国でも特徴ある指導を行っている学校での実際の授業を紹介するものです。
今回のテーマは、現在、教育現場で最も注目を集めている、タブレット端末を使った授業を取り上げています。
ここでは1時間の授業の流れの中でiPadをどのように活用しているかをごらんいただけます。中学校編では通常の教科書を使った授業の中での活用、高等学校編ではオーラルコミュニケーションの授業の中での活用例を取り上げています。
また、導入に際しての問題点や、活用する上での留意点などについても解説も加えていますので、タブレット端末を使った授業の全体像を理解していただける内容となっています。
<iPadを使った授業実践:中学校編>◆ Greeting~◆ BINGO 英検対策単語
中学校の英語に初めて出会う中学1年生にとって、最初の数回の授業における取り組み方は特に重要となります。
この映像は、中学1年生になって2回目の授業を収録したもので、2つの授業の流れを紹介しています。生徒たちが興味を持ちインパクトのある題材を提供し、教師自身の活気のある指導により自分のペースにのせていく様子をご覧頂けます。
また、授業開きでの注意点や具体的な準備、中学3年間の目標などについても詳しく解説を加えています。
さらに、同じような指導を受けてきた中学3年生の授業も収録していますので、生徒たちがどのように変化し、どのように伸びてきているかを見て取ることもできます。
<実践事例(1)>
◆あいさつ
平成23年度から外国語活動が必修となり多くの先生方は試行錯誤しておられることと思います。そのような状況の中で、他の先生方はどんな授業をされているのか関心が集まるところです。
このシリーズでは色々な先生方の実践を取り上げご紹介しますが、本作ではごく普通の学級担任の先生方による授業をご覧頂きます。2つの授業とも、意味のある状況の中で語彙や表現を聞かせる授業を展開しており、練習させるよりは意味のあるやりとりを通して英語表現に親しませています。
お二人の日本語と英語の使い分けにもご注目ください!
「これならできる!!」を実感できるのではないでしょうか!
ぜひ、日々の授業づくりにお役立てください!
<イントロダクション>
過去、日本の英語教育を支えてきたもしくは牽引してきた先生方の20年、30年、40年前の映像というのはほとんど残っていません。今回の企画は、今から20年、30年、40年後そして100年後の若い先生方や先生を目指す学生のために、今の時代でがんばっている先生方の姿を映像に記録していこうというものです。ここでご紹介する指導方法や指導のアイディアなどが将来に継承されて、地域のひいては全国の英語教育の発展につなげていくことができればと願っています。今回は第2弾、沖縄プロジェクトです。沖縄県で活躍されている先生方の実践をまとめました。中学校、高校で効果的に行える授業のすすめ方やアイディアを数多くご紹介します。日々の授業づくりのヒントに、ぜひお役立てください。
概要:単元の内容に、より興味を持たせるためのパワーポイントを利用した導入と、音読指導におけるバリエーション、クイズによる単元まとめ、チャンツとスピーチを通しての自己表現活動例を紹介している。
●パワーポイントによる単元導入
過去、日本の英語教育を支えてきたもしくは牽引してきた先生方の20年、30年、40年前の映像というのはほとんど残っていません。今回の企画は、今から20年、30年、40年後そして100年後の若い先生方や先生を目指す学生のために、今の時代でがんばっている先生方の姿を映像に記録していこうというものです。ここでご紹介する指導方法や指導のアイディアなどが将来に継承されて、地域のひいては全国の英語教育の発展につなげていくことができればと願っています。その記念すべきシリーズ第1弾は「広島」です。広島において日夜頑張っている先生方の日々の取り組みをご紹介します。今回のシリーズは中学校の指導として、胡子先生による「授業マネージメントを軸にした中1からの指導」→道面先生による「文法指導を軸にした指導」→上山先生による「授業での指導を家庭学習につなげる指導」と一連の流れをもち、このような指導ノウハウで力をつけ高校の実践へとつなげて行っています。中学校から高校へどのようにつなげていくか、高校の授業でどのように入試力をつけていくか、ここで示されている実践例を是非ご参考になさってください。
2001年の発売以来、多くの先生方の授業実践を映像化してきた「英語授業の実践指導事例集」~達人の授業~。
今回の企画では、シリーズに登場いただいた先生方が「その後」どういった実践を積み重ねられているのか・・・・・・!?という多くのリクエストにお応えした内容をご紹介しました。ますます多様化していく教育現場に、あの先生方はどうアプローチしているのか!?多くの実践から役に立つアイディア、ヒントが満載のDVDシリーズです!ぜひ、日々の授業づくりにお役立てください!
■本時のねらい
1)教科書の内容を理解し正しい強勢・イントネーション・区切りなどを意識して音読できるようにする。
2)教科書の文を使って、自分の過去の楽しかった体験を気持ちを込めて他者に伝えることができるようにする。
■本時の指導過程
1) あいさつ
2) 復習
3) 教科書
4) 表現活動
5) まとめ~あいさつ
注目の“英語教育の達人シリーズ”第5弾!
今回も日本各地で活躍されている個性派揃いの先生方にご登場いただきました!
生きた情報・ヒントが満載です!
本動画は、生徒が4技能5領域の複数の技能を統合させた言語活動を通して、教科書本文の内容理解を段階的に深めていく方法について考えていきます。「聞いたことをもとにして話す」「聞いたことを読んで確認する」「聞いたことをもとにして書く」「読んだことをもとにして話す」「話したことを書く」「書いたメモをもとにして話す」などの技能を組み合わせながら教科書本文にある情報を、技能を換えて伝えることで、結果的に英語が生徒の頭に残り、自分の言葉で表現できるようになるまでの授業展開例を、阿野先生の解説を交えて紹介しています。
今回、2つの授業展開例をご紹介しますが、ここでのポイントは複数の技能を結合させて本文内容を段階的に理解し、生徒の頭に英語を残していくことです。教師による100%の説明を目指すのではなく、生徒自身が40%を50%、70%から80%と活動を通して理解を深めていく指導を目指してください。
■監修・解説:阿野幸一(文教大学国際学部国際理解学科教授、同大学院国際学研究科教授)
■授業者:小泉香織(渋谷教育学園幕張中学校・高等学校)
この単元では、星新一「新発明の枕」の英語版を読み物教材として取り扱います。読み応えのある量の英文にふれ英語を読むことへの自信をつけ、さらにアウトプットとして既習の表現を駆使しながら内容について感想を述べ意見交流をするなどの活動を通し、生徒の思考力・判断力・表現力・発信力を培うことをねらいとしています。
今回の公開授業は、Warm up activity(帯学習)から、Review、Activityという流れとなっていますが、この授業の中で、生徒たちがペアやグループ活動の際にも支え合い学び合う様子が見られます。
アウトプット活動としては英語力の向上を目ざしたリテリングを行います。「英語で言いたいけど言えない」などの状況に追い込むことで、生徒たちのインプットへの注意や意識を高め、表現や言語的な情報をより積極的に活用しようという態度を育んでいきます。
4技能を有機的に関連づけながら総合的に活用することを通し、「分かっている・知っている」知識レベルの状態から「できる・使える」行動レベルの状態へと導く指導を、ぜひご覧ください。
この学級の生徒は、2年生までに既習の言語材料や内容を活用し、スキット、チャット、プリペアドスピーチ、リテリングや簡易ディベートなど、自分の意見や思いを自分自身の言葉を通し即興で表現する言語活動を経験しています。それにより、既習表現だけに留まらない言語運用力を身につけています。
今回は、帯活動の中で、語彙・音声を含めた4技能を総合的に習得し、かつ生徒同士をつなぐ活動を組み込み、メイン活動での発話がしやすい雰囲気づくりと英語の発話を自動化するベースづくりを行っていきます。
メイン活動においては、「有名人にインタビュー」というテーマでスキットパフォーマンスの発表を行います。スキットの中で、伝えたいメッセージを盛り込み登場人物を通して伝えることで、役に入り込ませ、リアリティのあるスキットにしていきます。
生徒達はこれまで、聞いたことについてすぐ答えたり、与えられたトピックについて即興で話したりする発話の流暢さを培うことに主眼をおいた取り組みを進めています。今回はそれに加え、事前に作ったものを自分のものにして場面に応じて正しく発話し、パフォーマンスにより表現する中で正確さと適切さを培うことも目標にしています。
また、このような帯活動やメインの言語活動の中で、ペアやグループで支え合い高め合いながら英語力をつけ、かつ他者とかかわり合う力、すなわちコミュニケーション力も育んでいくことをねらいとしています。
中学校の英語に初めて出会う中学1年生にとって、最初の数回の授業における取り組み方は特に重要となります。
この映像は、中学1年生になって2回目の授業を収録したもので、2つの授業の流れを紹介しています。生徒たちが興味を持ちインパクトのある題材を提供し、教師自身の活気のある指導により自分のペースにのせていく様子をご覧頂けます。
また、授業開きでの注意点や具体的な準備、中学3年間の目標などについても詳しく解説を加えています。
さらに、同じような指導を受けてきた中学3年生の授業も収録していますので、生徒たちがどのように変化し、どのように伸びてきているかを見て取ることもできます。
<実践事例(1)>
◆あいさつ
5ラウンドシステムとは、第二言語習得理論等を参考に、多くの英語を聞かせ、何度も言語材料に触れさせること(スパイラルな学習)を重視し、教科書を1年間で4~5回繰り返して使い言語材料の定着を図ることを狙い考え出されたカリキュラムです。
横浜市立南高等学校附属中学校では「中学3年終了時に様々なトピックに対し自分の言葉(英語)で伝えられる生徒の育成」を大きな目標に掲げこの5ラウンドシステムを用い日々の授業実践を行っています。
スピーチなど準備した自己表現はもとより、与えられたトピックや、チャットなどの即興性の求められる場面でも、その状況を考えて中学校レベルの表現を自由に使える英語力を生徒は身につけてきています。
本作では、特に1年生での実践内容を取り上げました。
ここでは、それぞれのラウンドでの実践内容を、マイクロティーチングと実際の授業映像を通して詳しく紹介しています。
この新たな取り組みは、3年間を経過し確実な成果を上げており、全国の英語教育関係者から大きな注目が集まっています。是非、多くの先生方にご覧いただければと思います。
○リテリングからより即興性を高めた活動トーキング・バトルへ!
○ワンミニッツ・モノログで発話語数を伸ばす!
○わずか約半年間、授業の中で驚きの変化が見られます!!
今回の授業は、ウォームアップ・アクティビティ(帯学習)から、アクティビティという流れとなっており、アウトプット活動としては、リテリング(暗誦から1歩進めた自己表現)からより即興性を高めた活動の一つとしてトーキング・バトル(簡易ディベート)を行っています。自分の意見や思いを、最終的に即興で英語を話せるようにすることをねらいとしています。
帯活動では、トレーニング的なものから表現力を培っていく活動を取り入れていますが、ワンミニッツ・モノログの活動では、ワードカウンターを用いて中長期的に発話語数の伸びをみていきます。この活動では、発話した後に書く活動を取り入れることで発話語数の伸びにつながっています。そして、これら帯活動と後半の発信型の活動をうまくリンクさせることに留意して授業がすすめられていますが、この授業の中で、生徒たちがペア活動やグループ活動の際にも支え合い、学び合う様子が見られるでしょう。 前作である「E88-S/公開授業:4技能の統合的活用と自律的学習者の育成」の授業と比較していただくと、7ヶ月間で生徒たちの英語力がどのぐらい伸びたかを実感していただけることでしょう!!
このシリーズは、日々の授業中で行われる活動をいくつか取り上げ、そこに至るまでのプロセスを細かく見ていき、解説を加えていくものです。中学校編ではPlus-one Dialogueの指導を紹介します。ある対話文にせりふをいくつか付け足しながら演ずることをPlus-one Dialogueと呼んでいます。ここでは、前段階としてのスキット指導の手順からどのようにPlus-one Dialogueへ発展、導いていくのか具体的かつ詳細に解説いたします。(財)語学教育研究所創立80周年を記念して企画されたシリーズ! 是非、日々の授業づくりにお役立てください!
「CAN-DOリスト」を作ったまでは良いが、使い方がわからない、全く活かされていない・・・。そのような悩みや声にお応えする作品が完成しました!
CAN-DOリストにおける中学2年生での目標は「身近でなじみのある話題について、相手に質問したりしながら会話を続けることができる」となっており、この作品では、この目標を達成するために3つに分解して、毎日の授業でどのように教科書を活用したらいいのかを取り上げています。また、学期ごとの活動例として、各単元、そして1時間の授業単位をどのように作っていけばいいのかを具体的にご紹介していきます。
財団法人語学教育研究所の全面的協力のもと、その精鋭である筑波大学附属中学校(広野威志教諭)、高等学校(新里眞男教諭)の授業を完全収録し、そこに必要・的確な解説、指導を加えた授業研究映像。授業導入のポイントからOral Practiceまで現場教師が1時間の授業の中で配慮しなければならない要点が余すところなく解説されています。
この学級の生徒はこれまで、既習事項や言語材料を活用し、スキット、チャット、プリペアドスピーチ、リテリングや簡易ディベートなど、意見や思いを自分自身の言葉で表現する言語活動を行い、既習表現に留まらない言語運用力を身につけています。しかし、筋道を立てて構成を考え、わかりやすく明確に表現していくことには課題が残っています。
今回の授業では、前半に4技能をバランスよく習得できるように配置した帯活動を行い、後半の言語活動の際に発話し易い雰囲気づくりと発話を自動化するベースづくりを行います。生徒同士、教材、活動内容がつながるように、場面に応じて適切な学習形態を活用し、他者と関わり合う力をつけていきます。
後半では、ここまでの学習内容とマララさんのスピーチから感じたことをもとにディスカッションに挑戦です!教材との出会いや人との関わりの中で生徒たちの視野を広げ、これからを生き抜く力の育成を目ざしています。
自分が感じたことを述べることは、生徒同士をつなぎ、真の意味でのコミュニケーションを図ることになります。自分の意見だけを押し通したり、各自の主張をしたりして終わるのではなく、自分と他者の考えの違いに気づき、その場にいる人の多様な価値観を認めながら意見や立場の違いを調整し、自分自身の考えを見直すと共に自他の考えを統合し新しい考えを構築する力をつけさせていくことがねらいとなっています。
会話を進められないのは、英語の能力不足ではない!
英語でのコミュニケーション活動は、生徒にとっては難しいことです。留学生との交流会の中でも会話が進まず、気まずい静寂が続くようなこともあります。国際教養大学にはEnglish Villageという2泊3日の中高生向け英語研修プログラムがあります。この中でも生徒が留学生にインタビューする時間が設定されていますが、なかなか会話が進みませんでした。
生徒がなかなか会話を進められない理由は、英語の能力が不足しているわけではありません。主な原因は何を話して良いのかが思いつかないことにあります。「どこから来たの?」「趣味は何?」「家族は何人?」など、脈絡のない質問を一通りした後は、もう何も頭に思い浮かばなくなるようです。つまり、「考える訓練」が必要だったのです。この問題を解決するためにEnglish Villageの学生スタッフが議論し、試行錯誤を重ねて作り上げたプログラムが、今回収録した「Ask Plus Answer Plus~一言添えて広がる英会話~」です。
5W1Hの疑問文を足がかりにした会話を進めいていく仕組み!
5W1Hを意識して疑問文を作ることを足がかりにいろいろと尋ねていく調練(Ask Plus)をするのが主な狙いです。また、逆に相手から質問された場合も、単に回答するだけでなく、自分の回答について自分自身に5W1Hを用いた質問をして、その答えを添える訓練(Answer Plus)をすると会話が進むということにも着目しました。
例えば、Do you like sports?と訊かれたら、単にYes, I do.と答えるのではなくて、自分自身に、What sports do I like?と尋ねて、その答えを添えてます。そうすると、Yes ,I do.I like baseball.と答えることができます。
一言添えることで、会話が広がります。さらに、5W1Hを使えばWhen did you start playing basketball? How often do you practice it?のように会話を進めていけるという仕組みです。
■はじめに
悩みの種、5文型の指導をこれで克服!
文法の授業の中でも高校1年生のはじめに出て来ることが多い「5文型の指導」というのは、なかなか難しいと言われています。5文型の指導で一番意識しなければならないことは、「なぜ、5文型を指導する必要があるのか」ということです。
一般的な5文型の指導では、「次の文型が、第1?第5のどの文型にあたるのか。あるいは、SVOOまたはSVOCに当たる単語はどれか。」といった内容のものが多いです。しかし、この方法では、生徒には文型を理解するメリットが見えません。
今回の授業では、なぜ文型を理解することが重要なのか。文型を理解することでどのようなメリットがあるのかを体感できる活動を提示しながら指導を進めています。日本人だからこそ5文型を勉強する必要があるのだと納得させ、5文型が解ることで、積極的な英文理解(=攻めの5文型)が可能になることを示しています。
今までは英文を理解する場合、単語を日本語に置き換え、その訳語を並び替えて文全体の和訳を作っていくという受け身的な英文読解をしてきましたが、5文型を理解することにより、自ら情報を探しながら英文を理解していくことが可能になります。また、5文型の理解は、アウトプットにも効果を与えます。英文を組み立てる際に、次にどういう情報が必要かがはっきりわかるようになるからです。
文型の指導で最初に必要なのは、まず、「直接目的語」と「間接目的語」の関係ですが、ここでは矢印を使って表しています。そして次に大切な補語と目的語の関係は=で示しています。この感覚を繰り返し感じられるように指導している点にご注目ください。変則的なものを後に足していくことによって生徒の負担は軽減され、学ぶ意義を感じながら5文型に慣れ親しんでいくことができます。
■授業・解説/内田 浩樹(国際教養大学大学院 英語教育実践領域 教授)
■協力/英語教育・達人セミナー
■授業クラス/札幌日本大学中学校3年生
☆わずかな準備で大きな効果!あなたにとっての「玉手箱」第6弾!!
「英語教師の玉手箱」・・・これは英語教師にとって夢の話。毎日毎日忙しく、どうしても授業準備や教材研究ができないまま授業を迎えてしまった!・・・そういうご経験はどなたにも一度や二度はあるはずです。そのような時にあなたの力強い味方になってくれる人気DVDシリーズの第6弾の登場です。
今回も個性豊かな先生方にご登場いただき、日々積み上げてこられた実践を惜しげもなく公開していただきました。ぜひ、ご覧いただきご自分の指導の一助にしていただければ幸いです。
過去、日本の英語教育を支えてきたもしくは牽引してきた先生方の20年、30年、40年前の映像というのはほとんど残っていません。今回の企画は、今から20年、30年、40年後そして100年後の若い先生方や先生を目指す学生のために、今の時代でがんばっている先生方の姿を映像に記録していこうというものです。ここでご紹介する指導方法や指導のアイディアなどが将来に継承されて、地域のひいては全国の英語教育の発展につなげていくことができればと願っています。その記念すべきシリーズ第1弾は「広島」です。広島において日夜頑張っている先生方の日々の取り組みをご紹介します。今回のシリーズは中学校の指導として、胡子先生による「授業マネージメントを軸にした中1からの指導」→道面先生による「文法指導を軸にした指導」→上山先生による「授業での指導を家庭学習につなげる指導」と一連の流れをもち、このような指導ノウハウで力をつけ高校の実践へとつなげて行っています。中学校から高校へどのようにつなげていくか、高校の授業でどのように入試力をつけていくか、ここで示されている実践例を是非ご参考になさってください。
「仮定法」は、高校生が最もつまずきやすい文法項目の一つです。
Whenを用いた文が理解できていれば、文構造自体は同じなのでそれほど難しくはないはずですが、実際に指導してみますと、仮定法でつまずく生徒が多いのが現実です。この原因を探った結果、仮定法が難しいと生徒が感じるのは、if節ではなく、主節の助動詞の使い方にあることがわかりました。まず、どの助動詞を使うべきか、また、どうして過去形でなくてはならないのか、そのあたりの理解が不十分なために、仮定法全体がわからなくなってしまうようです。
助動詞の過去形が、実際に過去の状態や動作を表すことはほとんどありません。過去形であっても、たいていは現在のことを表していることに着目しました。
I would say so.という文が、「私はそう言うつもりだった」という意味になることはありません。何らかの条件のもとで、「私はそう言う」という、現在のことを表しています。つまり助動詞の過去形そのものに、何かを仮定する意味が含まれていることを最初に理解することが、仮定法全体を把握するための近道です。I would say so.という例では、例えば「私が君だったら」 とか、「私がその状況にいるとしたら」というような隠れた仮定の意味を感じることが大切です。
この作品では、if節に触れる前に、助動詞の過去形を用いた文について、隠れた「もし」の意味を感じることから導入する方法で仮定法の理解を促します。仮定法には、ifを用いたもの以外にも様々な表現がありますが、基本的な仮定法の位置づけを理解させることを第一義とした授業展開にしました。
ここでは、教材もなく指導ノウハウもゼロの状態であった2001年から、小学校での外国語(英語)活動の実践と研究を続けてこられた遠藤恵利子先生の実際の授業を取り上げています。1単元を4時間とした場合、3/4は聞く活動に重点をおいて行われていますが、この映像では、HRTのみで行う授業と、ALTとのティームティーチングの授業を紹介してます。いずれも外国語に慣れ親しむ聞く活動に重点を置いています。
HRTのみで行う時は、子どもたちの力を借りたり、子ども同士で行えるところは子ども同士で行わせながら授業を進めています。また、ALTと行う時はALTの人間性や文化性を大切にし、子どもたちの異文化への気づきや理解を促す活動を目指して行っています。
この授業を参考にして、まずは実践してみてください。そうすることで分ることがあり、少しずつ改善して行けるはずです。
<授業1:My Dream 「将来の夢」 (3/4 その1 HRTのみで行う)>
さまざまな職業の英語表現に慣れ親しむことをねらいとした中で、「聞く」活動を中心とした、HRTのみで行う授業を紹介。
■あいさつ
・Silent Greeting/How are you? Greeting(Relay Greeting)
生徒を英語好きにさせる、あの先生はどんな授業をしているのか?このシリーズは、中学校・高等学校における英語教育の現場で実際に活躍されている先生方の指導事例を集めたものです。3年間を通しての指導の方法や1時間の授業の組み立て方、そして、指導上の様々なアイディアを取り上げています。 モデル授業に加えて、これらの活動の詳細や指導上の留意点、その他の指導法などについて各先生方へのインタビューも交えて詳しく紹介しています。
実際に授業で用いて大変効果のあったものばかりですので、皆さんの授業でもぜひ試してみてください。
日々の授業中で行われる活動をいくつか取り上げ、そこに至るまでのプロセスを細かく見ていき、解説を加えていく好評シリーズの第二弾、The Making of English Lessons Part2 !
日々の授業中で行われる活動を取り上げ、そこに至るまでのプロセスを細かく見ていく、わかりやすい内容です!
今回も中学校編は伊藤雄二先生、高校編は山本良一先生にご登場いただいています。
是非とも日々の授業にお役立てください!
復習と新教材の導入という全く普段行われている授業の流れの中で、絶対評価の視点から、現段階で可能なものの一つとして提案された貴重な授業記録です。絶対評価が実際の授業の中でどのように行われているかという疑問や、指導案の書き方などに対して、非常に具体的でわかりやすい切り口を提供しています。よく練られた授業展開とTeacher Talk、多くの生徒に指名して発言を促したり、音楽や音声を上手に使った教材の提示、フラッシュカードの使用方法を含めた教科書の音読指導などは、よく分かる授業を支える指導方法の実例と言えるでしょう。
『現在完了』は、中学校または高校でも最もつまずきやすい文法項目の一つです。
文法でみると『have/has+過去分詞』という、とてもシンプルな形ですが、一番の問題点は「経験」「継続」「完了」と3つの意味合いがあって、それらを使い分けることが難しい点です。
また古文では「つ、ぬ、たり、り」のような完了形がありましたが、現代の日本語にはないという要因で理解が難しいところがあります。また、『現在完了』の形や訳し方はわかっていても「過去の文との区別がよくわからない」「なぜ完了形でなければいけないのか」というところが理解できていないことに問題があります。
今回の授業では現在完了の「完了」と「過去」をきちんと区別をして、どちらの表現をどういった状況の時に使うべきかというところまで触れていきます。また、時間軸上に「基準点」という新しい概念を設定することで、『現在完了』から未来完了、過去完了まで一度に扱うことができます。
通常の授業では『現在完了』は時間をかけて「継続」⇒「完了」⇒「経験」という具合に授業を進めがちですが、文法項目の指導においては一つ一つを順番に確実に進めるのではなく、まずは最初におおまかな全体像をつかませ、「これはできるぞ!」というような感覚を与えることが効果的です。生徒の中に 「おもしろいぞ!わかるぞ!」 という感覚が芽生えることで、さらに深く掘り下げて授業を展開することが可能になります。
■はじめに
平成23年度から外国語活動が必修となり多くの先生方は試行錯誤しておられることと思います。そのような状況の中で、他の先生方はどんな授業をされているのか関心が集まるところです。
このシリーズでは色々な先生方の実践を取り上げご紹介しますが、本作ではごく普通の学級担任の先生方による授業をご覧頂きます。2つの授業とも、意味のある状況の中で語彙や表現を聞かせる授業を展開しており、練習させるよりは意味のあるやりとりを通して英語表現に親しませています。
お二人の日本語と英語の使い分けにもご注目ください!
「これならできる!!」を実感できるのではないでしょうか!
ぜひ、日々の授業づくりにお役立てください!
<イントロダクション>
このシリーズは、毎年秋に開催される財団法人語学教育研究所研究大会で最も注目を集める「公開授業」を収録したものです。ここで展開される素晴らしい授業の数々が、教師の細やかな動きや表情に至るまで克明に記録されております。これらの映像は、中学・高等学校の現場の先生方はもとより、大学や短大等の教科教育法の授業等での研究用としてもご利用頂いております。日々の授業研究に、資料に有効にお使いください!オーラルコミュニケーション中心の授業で、聴く力と話す力を養成していくことに主眼をおいています。特に即興スピーチとコミュニケーションゲームに於いて、特別準備のない中で話す訓練を行い、生徒の発話を出来るだけ多くすることを狙った授業展開です。
本作では、小学校英語に先駆的に取り組んできた岐阜県瑞穂市立生津小学校の4つの授業を収録。
新学習指導要領対応の小学校英語教材を主に用い、一時間の授業をどのように展開するのか、また、その授業が単元全体の中でどのような位置づけであるのか、具体的な指導の様子に解説を付けて映像でご覧いただけます。
1年生、4年生、5年生そして6年生の授業をご紹介しますので「選んで視聴」あるいは「順番に視聴」などご覧になる先生方の目的に合わせてご活用できます。各学年とも授業映像の後に、担任教員や英語専科の教員のインタビューが含まれており、どのような点に留意して児童を指導しているか率直なヒントをいただき、更に学校全体としていかに計画を立て校内研修などに取り組んでいるのか、管理職の先生方からの声も収録しています。
中学校・高等学校における英語教育の現場で、実際に活躍されている先生方の指導事例を集めた人気シリーズの第2弾! ここで紹介するのは、高校でのオーラルを中心とした授業展開。授業で日常的に使える様々な活動例と簡易ディベートまで発展させていく指導の仕方は必見です。
英語で授業をすることが一般的になりつつある中、定型文のやりとりを学ぶロール・プレー的なコミュニケーション授業から、生徒自ら意見を持ち、それを伝えていく授業、すなわち「考える」活動を含んだ授業実践へ発展させていこうという動きが全国各地で見られます。
「クリティカル・シンキング」はよく知られたスキルですが、英語の授業で実際にどのように指導するのかという例はなかなか知る機会がありませんでした。この授業では、最初に「よくある」形で生徒に考えるテーマを与えてみました。生徒は考えるポイントが見つけられず、議論が散漫になっている様子をご覧ください。
クリティカル・シンキングはその名の通り、プラスの側面とマイナスの側面を「区別」しながら考えていく作業です。ですから、初期段階では、そのような考え方ができるようにトピックを適切な形で提示する必要があります。次に、少々範囲の広いトピックが与えられても議論すべき点を見つけ出す力を導くような訓練が必要になります。
「考える」授業を調査、発表と連携させて、プレゼンテーションまでさせてしまおうという授業が多く見られますが、それは性急に過ぎます。考える作業は、調べる作業とは全く別ですから、「考える」作業にフォーカスを当てた授業が必要です。
つまり、クリティカル・シンキングの初期の訓練においては結論に到達する必要はなく、結論を出すためにはどんなことを知っていなければならないか(=どのようなデータが必要か)といったことを導き出す力を育成することが最優先なのです。
この授業全体において、辞書を使わないで考えを述べるように促しました(J-E Exercise)。将来ディスカッションも英語で行う段階に入ったときに、クラスメートに意見が伝わるようにするために大変重要なスキルです。本授業では、通常は5回ほどの授業で行う訓練を1回に凝縮しておりますが、実際の授業では
①プラス・マイナスを見つける
②議論を進めるために必要な情報を見つけ出す
と段階を分けて指導することが望ましいと考えます。
<はじめに>
国の研究指定校である岐阜県の中川小学校の授業実践例をご紹介します。
特徴的な活動として、全校で行うFUN TIMEと呼ぶモジュール活動があります。曜日毎に工夫を凝らした番組を作り、生徒全員が楽しく参加でき実践的な英語を体験できる充実した活動です。また、担任、ALT、VET(Volunteer English Teacher)の三人で授業を行っているのも特徴の一つです。
長年にわたる学校研究の蓄積から積み上げてきた授業づくりのエッセンスを、小学校英語授業づくりの参考にしてみてください!