会話を進められないのは、英語の能力不足ではない!
英語でのコミュニケーション活動は、生徒にとっては難しいことです。留学生との交流会の中でも会話が進まず、気まずい静寂が続くようなこともあります。国際教養大学にはEnglish Villageという2泊3日の中高生向け英語研修プログラムがあります。この中でも生徒が留学生にインタビューする時間が設定されていますが、なかなか会話が進みませんでした。
生徒がなかなか会話を進められない理由は、英語の能力が不足しているわけではありません。主な原因は何を話して良いのかが思いつかないことにあります。「どこから来たの?」「趣味は何?」「家族は何人?」など、脈絡のない質問を一通りした後は、もう何も頭に思い浮かばなくなるようです。つまり、「考える訓練」が必要だったのです。この問題を解決するためにEnglish Villageの学生スタッフが議論し、試行錯誤を重ねて作り上げたプログラムが、今回収録した「Ask Plus Answer Plus~一言添えて広がる英会話~」です。
5W1Hの疑問文を足がかりにした会話を進めいていく仕組み!
5W1Hを意識して疑問文を作ることを足がかりにいろいろと尋ねていく調練(Ask Plus)をするのが主な狙いです。また、逆に相手から質問された場合も、単に回答するだけでなく、自分の回答について自分自身に5W1Hを用いた質問をして、その答えを添える訓練(Answer Plus)をすると会話が進むということにも着目しました。
例えば、Do you like sports?と訊かれたら、単にYes, I do.と答えるのではなくて、自分自身に、What sports do I like?と尋ねて、その答えを添えてます。そうすると、Yes ,I do.I like baseball.と答えることができます。
一言添えることで、会話が広がります。さらに、5W1Hを使えばWhen did you start playing basketball? How often do you practice it?のように会話を進めていけるという仕組みです。
■はじめに
中高生のプレゼン指導素材に!
国際教養大学の取り組みとして「English Village」という活動があります。English Villageとは国際教養大学で行っている中高生対象の英語研修プログラム。このプログラムでは、同大学の学部生や大学院生がすべての指導を担当しており、参加した中高生は自分に年齢の近い学生たちが自在に英語を使う姿をロールモデルとして捉え、刺激になっています。
大学生や大学院生が自ら考え行うプレゼンテーション。そして、You-Tubeを使った発信型授業での新しい試みは、次世代へつながる英語教員養成や英語を好きになる高校生の育成など、新しい形の学びとなっています。
今回の作品ではプレゼン型、しかも英語版、日本語版両方で学べる単語習得のための授業パターンを学生が行ったものを中心に収録しており、幅広く役立てられます!
■イントロダクション
今回は「協働学習のある英語授業をめざして」をテーマにして、ワークショップでは、広島市立井口中学校の胡子美由紀先生が、「生徒が互いに磨き合う学習環境の構築」について、 また、岡山県立岡山一宮高等学校の目崎浩子先生が、「高等学校での協働学習の実際」について紹介していただきました。参加者が生徒となって学習過程を体験しながら学ぶ形式で進められ、ペアワークやグループワークが、生徒の学びを促進し、助け合う心を育むことを実感することができました。
また、国際教養大学の内田浩樹教授が、大学院の学生やセミナー参加者と共にワークショップで紹介された活動を英語教育理論の観点から分析する公開レクチャーを実施しました。理論に照らし合わせてその効果を理解していることが、よい実践を生み出す条件となります。
全国から集まった参加者からは、「自分の授業に自分で限界を作ってしまっていた。生徒の可能性を信じて生徒を伸ばす授業に取り組みたい」などの声が聞かれました。 お二人の先生方の授業実践例と英語教育理論的にその効果を理解することで、明日からの英語授業のための大きなヒントが得られることでしょう。
「 コミュニケーション力と英語活用力を育成する指導 」
「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」で、世界で活躍できる人材の育成を目指し、小学校における英語教育の拡充強化、中学校・高等学校における英語教育の高度化などを通して生徒の英語力向上を目ざす取り組みが示されました。
しかし、英語教師が忘れてはならないのは、英語を媒体として人を育てるという視点です。豊かな人間性をもち社会に貢献できる人、そして自分のことを大事にできる人を育てることが英語教育の究極の目的だと思います。
本講座では、生徒が英語ということばに興味をもち、仲間と学びを深めていく中で他者とかかわり合う力を鍛え、ひとりの人間として豊かに成長していくことをめざした日々の実践を4技能統合型言語活動と協働学習を軸にして紹介します。
■ 胡子美由紀先生の紹介
今回のライブ授業では、ニュース素材を教材として利用する際のシステマチックな指導法を取り上げました。個々のニュース素材に対してその都度指導法を考えるのは非効率です。指導の流れの大枠をつくることが、コンスタントな素材利用のキーとなります。この授業ではCNNeeのNEWS DIGESTを例に指導の枠組みを提案すること、そして4技能を活用することを目的としており、3つの指導パターンで4技能をカバーしています。
3つのパターンに共通する作業は、ニュースのタイトルから、ニュースの内容を予測させたり、考えさせたりすることから始まる点です。これをグループディスカッション等でおこなうことで、スピーキングのスキルを活用させることになります。
もう一つの指導手順は、語彙などの言語項目の確認は基本的に最後に配置すること。理解しながらの言語項目指導は、生徒のフォーカスを曇らせることにつながります。また、いくらか知らない単語があっても全体の意味を把握することができるということを理解させるためにはこの手順が有効となります。
はじめに
・授業の概要と目的について
作文といった時には大きく分けて2つの方向性があります。
①特定の表現(構文・イディオム)に慣れるための和文英訳活動
②自分の考えを英語で表現する活動
①と②の間には大きなギャップがあります。①が極めて基礎的であるのに対して、②はかなり高度のスキルです。中高の英作文の取り組みを見ると、①をやりながら、②でいきなりパラグラフライティングを指導していることが少なくありません。「まずtopic sentenceを書き、次にsupporting ideasを列挙して、最後にconclusionを」といった指導がこれにあたります。これでは生徒は書けません。せっかく頭の中に書きたいことがあっても、知らない単語があれば、それで止まってしまうのです。
しかし、ここで和英辞典を使用するような方向に指導すれば、生徒は永遠に自分の言葉で書くことはできるようになりません。いくら教師が口頭で、「辞書に頼らず自分の言葉で表現してみよう」と言ってみても、生徒にはその方法がわからないのです。「自分の言葉で表現する」とは、どういう作業なのかを生徒に体感させ、考えることで「書ける」ようになることを実感します。授業は日本語でおこなっていても、生徒の頭の中は「英語でいっぱいになる」、そういう授業を目指しました。
<はじめに>
・ライティングの活動と今回の授業の内容について
英語で授業をすることが一般的になりつつある中、定型文のやりとりを学ぶロール・プレー的なコミュニケーション授業から、生徒自ら意見を持ち、それを伝えていく授業、すなわち「考える」活動を含んだ授業実践へ発展させていこうという動きが全国各地で見られます。
「クリティカル・シンキング」はよく知られたスキルですが、英語の授業で実際にどのように指導するのかという例はなかなか知る機会がありませんでした。この授業では、最初に「よくある」形で生徒に考えるテーマを与えてみました。生徒は考えるポイントが見つけられず、議論が散漫になっている様子をご覧ください。
クリティカル・シンキングはその名の通り、プラスの側面とマイナスの側面を「区別」しながら考えていく作業です。ですから、初期段階では、そのような考え方ができるようにトピックを適切な形で提示する必要があります。次に、少々範囲の広いトピックが与えられても議論すべき点を見つけ出す力を導くような訓練が必要になります。
「考える」授業を調査、発表と連携させて、プレゼンテーションまでさせてしまおうという授業が多く見られますが、それは性急に過ぎます。考える作業は、調べる作業とは全く別ですから、「考える」作業にフォーカスを当てた授業が必要です。
つまり、クリティカル・シンキングの初期の訓練においては結論に到達する必要はなく、結論を出すためにはどんなことを知っていなければならないか(=どのようなデータが必要か)といったことを導き出す力を育成することが最優先なのです。
この授業全体において、辞書を使わないで考えを述べるように促しました(J-E Exercise)。将来ディスカッションも英語で行う段階に入ったときに、クラスメートに意見が伝わるようにするために大変重要なスキルです。本授業では、通常は5回ほどの授業で行う訓練を1回に凝縮しておりますが、実際の授業では
①プラス・マイナスを見つける
②議論を進めるために必要な情報を見つけ出す
と段階を分けて指導することが望ましいと考えます。
<はじめに>
★「 気づき 」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
“Dictogloss”という活動は、summaryとよく似ています。
教科書のストーリーなどを生徒にsummarizeさせるという活動がよく行われていますが、このやりかたですと、生徒は教科書にあるセンテンスをいくつかピックアップしてそれらを並べて終わってしまいます。なかなか生徒が自分の言葉で述べることができないという先生方の悩みをよく耳にします。
これを防ぐための一つの方法が“Dictogloss”です。
利点は、もともとテキストで情報が与えられませんので、聞き終わった後にそれをリテリングしようとする場合、自分の言葉で表現するしかないという状況になります。
“Dictogloss”の指導は大きく分けて3つの段階で成り立っています。
【1】ストーリーを聞いて理解する段階→【2】ストーリーを思い出して自分の言葉で表現する段階→【3】個々が書いたストーリーをグループで共有し、お互いが欠いていた情報を加筆修正し、グループとしての最終のストーリーとしてまとめる段階です。
生徒は共有する段階で、他の生徒のライティングから学ぶ機会を得ます。これは教師から教えられることよりも非常に効果が高いと言えます。
この授業では、その3つの段階、すなわち読み聞かせ、再構築、共有を経て、発表に至る流れを紹介し、“Dictogloss”実施上のポイントについて解説します。
★シリーズ第3弾!AIU内田先生のワンショット授業!!
★「 気づき 」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
◎相手に伝える、伝わるプレゼンテーションとは?
◎中高生に適した指導の仕方が分かる!
◎そのまま再現すれば生徒は納得! 大学院生による再現授業も収録!
「プレゼンテーション」の指導は、英語の授業を英語で行うということが本格化してからますます注目されてきています。一般的なプレゼンテーションの指導においては、最初にフォーマルな手順(Topic → Supporting Ideas → Conclusion)の指導が行われます。
これは正しい方法ですし、アカデミックな内容には適している一方で、身近な内容について話す場合には必ずしも望ましい方法とは言えません。
中学校や高校での指導では、まずは、生徒が自分の考えていることが相手に伝わったという気持ちを体験すること、そして聞く側もプレゼーテーションを聞いて理解できた、人のプレゼンテーションを見て楽しかったというような経験をすることがとても重要です。
今回は、4つのトピックについて各2パターンのプレゼンテーションを生徒に見せ、生徒たちはそれぞれの良い点・悪い点をディスカッションしながら、自分でプレゼンテーションをする時にどんな点に注意して行えば良いかを発見していくという流れをご覧いただけます。
この授業を教室で再現できるように、パワーポイントファイル、8パターンのプレゼンテーションのスクリプトを添付しました。国際教養大学の大学院生による、再現授業を収録。高校生に指導している様子をダイジェストでご覧いただけます。
<はじめに>
注目!!AIU内田先生のワンショット授業!!
「気づき」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
授業で使えるワークシート(接頭辞・接尾辞リスト2頁)
初めて見る単語もまずは「部品」に着目を!
接頭辞20個、接尾辞40個で入試に必要な単語を克服する!
今、注目の秋田県・国際教養大学。そこの英語教育実践領域代表である内田浩樹先生が全国各地の高校で行うライブ授業を収録した新シリーズの誕生です!!
第一回の授業は東京港区にある東京女子学園高等学校で行った「単語」に関する授業です。 単語は、言葉の中で意味を持つ最小の単位であるというのは、一般的な学習者の考え方です。独立して存在できるという点ではその通りですが、単語はさらにいくつかの部分に分かれていて、それぞれが意味を持っていることが多いのです。しかし、ある程度単語学習をして語彙が蓄積されている生徒でも、そのことには気がつかないで覚えている場合が多くみられます。
この授業は、単語の部品とその意味に気付かせることで、「覚えるときにこのようなことを知っていればもっと楽だったのになあ」という気持ちが芽生え、学習の動機付けとなることを目的としています。
単語というのは覚えるのが非常に大変で、生徒たちは覚えるところで苦戦をしています。ですから教師の方からヒントを与える必要があるのではないでしょうか。生徒たちの気づきを引き出すこのような指導法を是非実践してみてください。
<はじめに>
注目!!AIU内田先生のワンショット授業!! 「気づき」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
授業で使えるワークシート(28頁)、パワーポイントスライド(117枚)、同PDFを資料として添付!!
発音記号から単語、意味を類推することができるようになる!
リスニングに絶大な効果有り!!
学習意欲を自発的に高める発音記号指導!
今、注目の秋田県・国際教養大学内田教授のライブ授業シリーズ第二弾!!
第二回の授業は東京文京区にある郁文館グローバル高等学校で行った「発音記号」に関する授業です。
発音記号を学習する目的は、正しい発音が出来、相手に伝わるということだけでなく、相手の言っている事がわかるということ、つまりリスニングの効果があげられます。
最近は、電子辞書などにネイティブスピーカーの発音を再生する機能が付いていますので、発音記号は必要ないのではないかという意見もありますが、まずは発音記号を目で確認して、その音を認識したうえで発音することが大切です。
生徒たちは通常、発音記号の学習はつまらないと思うかもしれませんが、学習するにつれて知らない単語を読むことができると積極的に授業に取り組むようになります。また、普段カタカナ読みだったものが英語の発音をきちんとしようという形に変わっていき、変化をこの授業でも見ることができるでしょう。
<はじめに>
注目!!AIU内田先生のワンショット授業!! 「気づき」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
授業で使えるワークシート(28頁)、パワーポイントスライド(117枚)、同PDFを資料として添付!!
発音記号から単語、意味を類推することができるようになる!
リスニングに絶大な効果有り!!
学習意欲を自発的に高める発音記号指導!
今、注目の秋田県・国際教養大学内田教授のライブ授業シリーズ第二弾!!
第二回の授業は東京文京区にある郁文館グローバル高等学校で行った「発音記号」に関する授業です。
発音記号を学習する目的は、正しい発音が出来、相手に伝わるということだけでなく、相手の言っている事がわかるということ、つまりリスニングの効果があげられます。
最近は、電子辞書などにネイティブスピーカーの発音を再生する機能が付いていますので、発音記号は必要ないのではないかという意見もありますが、まずは発音記号を目で確認して、その音を認識したうえで発音することが大切です。
生徒たちは通常、発音記号の学習はつまらないと思うかもしれませんが、学習するにつれて知らない単語を読むことができると積極的に授業に取り組むようになります。また、普段カタカナ読みだったものが英語の発音をきちんとしようという形に変わっていき、変化をこの授業でも見ることができるでしょう。
<はじめに>
★シリーズ第3弾!AIU内田先生のワンショット授業!!
★「 気づき 」をうながす英語授業のすすめ方を発見できる!
◎相手に伝える、伝わるプレゼンテーションとは?
◎中高生に適した指導の仕方が分かる!
◎そのまま再現すれば生徒は納得! 大学院生による再現授業も収録!
「プレゼンテーション」の指導は、英語の授業を英語で行うということが本格化してからますます注目されてきています。一般的なプレゼンテーションの指導においては、最初にフォーマルな手順(Topic → Supporting Ideas → Conclusion)の指導が行われます。
これは正しい方法ですし、アカデミックな内容には適している一方で、身近な内容について話す場合には必ずしも望ましい方法とは言えません。
中学校や高校での指導では、まずは、生徒が自分の考えていることが相手に伝わったという気持ちを体験すること、そして聞く側もプレゼーテーションを聞いて理解できた、人のプレゼンテーションを見て楽しかったというような経験をすることがとても重要です。
今回は、4つのトピックについて各2パターンのプレゼンテーションを生徒に見せ、生徒たちはそれぞれの良い点・悪い点をディスカッションしながら、自分でプレゼンテーションをする時にどんな点に注意して行えば良いかを発見していくという流れをご覧いただけます。
この授業を教室で再現できるように、パワーポイントファイル、8パターンのプレゼンテーションのスクリプトを添付しました。国際教養大学の大学院生による、再現授業を収録。高校生に指導している様子をダイジェストでご覧いただけます。
<はじめに>
中高生のプレゼン指導素材に!
国際教養大学の取り組みとして「English Village」という活動があります。English Villageとは国際教養大学で行っている中高生対象の英語研修プログラム。このプログラムでは、同大学の学部生や大学院生がすべての指導を担当しており、参加した中高生は自分に年齢の近い学生たちが自在に英語を使う姿をロールモデルとして捉え、刺激になっています。
大学生や大学院生が自ら考え行うプレゼンテーション。そして、You-Tubeを使った発信型授業での新しい試みは、次世代へつながる英語教員養成や英語を好きになる高校生の育成など、新しい形の学びとなっています。
今回の作品ではプレゼン型、しかも英語版、日本語版両方で学べる単語習得のための授業パターンを学生が行ったものを中心に収録しており、幅広く役立てられます!
■イントロダクション