今回ご紹介するシリーズは、英語教育の早期化に対応するための一つの考え方と具体例を提案するものです。
小学生は身体感覚が豊かな時期です。この時期は、母語同様、無理にアウトプットを急ぐのではなく、しっかりとインプットに浸らせたい、そして身体感覚を通して、指導者と身体で関わり合いながら英語に出会わせたいと考えます。小学校の段階で、わからない単語でも想像しながら理解しようとする態度を育てることが大切です。
今回の作品では、児童の心とからだを動かす指導法であるTPR(Total Physical Response)が使えるいろいろな場面を設定しました。
文字指導、グループ・ペアでのリスニング・スピーキング活動、初見の文字を音声化するリーディングなどの諸活動を紹介します。小学校英語の教科化に当たり、小学校らしさを生かしつつ中学校以降の英語学習につなげる方法としても、きっと役に立つでしょう。
ここで紹介した活動は、あくまでも一つの参考例です。学校や児童の実状に合わせてアレンジを加え、あなた自身の授業づくりに活かしてください!!
※授業内で使用したPPTは、南丹市立胡麻郷小学校の森真祐先生のご協力を得て作成いたしました。
シリーズ第一弾は、同センター研究員で仙台市立大野田小学校教諭の栄利滋人先生の指導実践をご紹介します。栄利先生は豊富なインプットを与え、動機づけを高めることを目標にiPadを用いながら「Hi,Friends!」や「英語ノート」に基づいた授業を中心に、デジタルとアナログの両面から外国語活動の時間がより楽しくなる実践を紹介していただきます。 ぜひ、ご覧ください!
<ウォームアップにおけるアクティビティ>
児童に人気のキャラクターや絵などを見せながら、英語の歌や天気に関する表現、あいさつの表現を聞かせて英語の音声に慣れさせる活動。
■自己紹介チャンツ