医療
◎「肩」のプロフェッショナルが、それぞれの視点から語る!
◎診る側の思い込みが治療を難しくしている!?“人”を診て、本質を見抜く!
◎病態から発生機序を考え、病態発生のストーリーを変える!
投球障害肩の病態は非常に複雑で、計測数値だけでは適切な対応を選択することは出来ません。どのような情報を、どのようにして集め、どのような解釈を持ってそれを検証するかが重要になります。
ここでは、整形外科医と理学療法士の視点から、投球障害肩の捉え方、選手の診かた、治療への展開、コンディショニングなどについて講義。臨床経験や様々なデータをもとに、“人を診る”ために知っておくべきこと、意識すべきことを分かりやすく解説します。
■講演者:筒井 廣明(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院スポーツ整形外科 教授)
■講演者:山口 光國(セラ・ラボ代表/理学療法士/健康心理学修士)
この動画は告知動画です。どなたでもご視聴いただけます。
★ 誤嚥とたたかう!「予防」と「治療」のための呼吸理学療法!
★ セラピストが知っておきたい、COPDの基礎知識!
★ 排痰法の基本手技をデモンストレーションで解説!
誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が肺の中に入り込むことによって引き起こされる肺炎です。多くの医療従事者が、この誤嚥性肺炎の患者に遭遇し、その予防と治療に難渋した経験があるのではないでしょうか。
ここでは、誤嚥性肺炎の発生機序や介入のための基礎知識、そして予防と治療のための呼吸理学療法までトータルに学ぶために、重要なポイントをおさえて解説しています。
また、排痰のテクニックとして呼気介助法(Squeezing)を実技で紹介。患者の体位や、手をあてる位置など基礎から丁寧に解説していますので、再現がしやすく、これから学ぶ方におすすめしたい内容です。
本邦では高齢者が増加し続け、在宅リハビリテーションの需要も高まっています。また、高齢者の肺炎の中で、誤嚥性肺炎は圧倒的に多く、その予防と治療においてセラピストの役割は非常に重要です。是非この映像で学び、臨床にご活用ください。
■実技・解説:石川 朗(神戸大学 大学院保健学研究科地域保健学領域教授・医学部教授)
☆最新研究結果からみる転倒予防戦略!
☆高齢者の身体を学ぶ! フレイル・サルコペニアのメカニズムとは!
☆機能レベル別に考える『運動介入』と『栄養介入』
日本は超高齢化社会に突入し、介護予防は最重要課題となっています。最近の研究結果などから、適切な介入によって要介護リスクが減少することが分かってきました。
ここでは、介護予防において重要となる「フレイル」、「サルコペニア」、「転倒」について取り上げています。
これらは密接に関連しており、その予防には多角的なアプローチが重要となります。最新のリサーチをもとに、運動、栄養、環境など様々な面での介入方法とその効果検証について解説していきます。
最新の介護予防を学んでいただければと思います。
◎デュアルタスクと転倒予防
○日常生活におけるデュアルタスクと転倒の関係
○デュアルタスク能力の検査
○転倒予防の戦略
■実技・解説:山田 実(筑波大学大学院 人間総合科学研究科 生涯発達専攻 准教授/博士(保健学)/理学療法士)
■撮影協力:スポーツクラブ メガロス
★姿勢コントロールを基盤とした起居動作・歩行の再学習!
★潜在能力を発揮させるために!早期からの麻痺側への適切な介入!
回復期リハビリテーション病棟において、日常生活機能評価の点数変化だけが追求され、非麻痺側への寝返りや非麻痺側からの起き上がり自立だけを目指すような練習しか行われていない施設が多いというのが現状です。
しかし、本来、寝返り・起き上がりなど姿勢変換に必要な姿勢制御機構は脳幹網様体から両側性に制御されている部分が多く、動作再獲得のためには、早期から積極的に姿勢コントロールを意識した麻痺側への介入を行っていくことが重要となります。
この映像では、起居動作や歩行の再獲得に必要なニューロリハビリテーションの基礎知識やハンドリングの一例をご紹介します。片麻痺者における動作の困難性について、その理由をリーズニングするための知識や、姿勢制御機構の再構築化も含めた 正しい情報を入力するための徒手的介入などについて、スライドや実技、症例の実例提示を交えながら詳しく解説しています。
上肢機能の改善やADL障害に対する取り組みに関しては「ME137 脳卒中後遺症者のADL障害に対するアプローチ 〜 PT・OT・STの協業を中心に 〜」をご覧ください。
■実技・解説:伊藤 克浩(山梨リハビリテーション病院リハビリテーション部 副部長、理学療法士、(公社)日本理学療法士協会神経系専門理学療法士、(社)日本ボバース研究会会長、IBITA/JBITA 成人中枢神経疾患上級講習会インストラクター)
体重は左右の足に均等にかかることが理想ですが、多くの場合は左右差があります。
この左右差が許容範囲を超えると、足のアーチが崩れ、それが身体の歪みの連鎖を引き起こし、様々な痛みや症状を生じさせます。本来、人間の身体は、歩行動作によって全身のバランスが回復できるように創られているため、その状態に戻すことができれば、歩行動作が自然と治癒過程を推進していきます。これこそがシンクロラボ・ケアシステムの目的なのです。
この映像では、まず「空気」・「重力」が人間の身体に与える影響や、重心の非対称性によってどのような症状がみられるかを解説。さらに、身体面および精神面の検査法、各部の治療法、そして患者さん自身が行うエクササイズを実技で解説します。
治療家が行うのは、正しい歩行へと導く身体調整と適切なアドバイスであり、治すのは患者さん自身です。この新しい発想に基づくシンクロラボ・ケアシステムを是非日々の治療の参考にしてください。
■解説・監修:小柳 正譽D.C.(ウェルビーイング研究所 コヤナギカイロプラクティック/シンクロラボ 代表)
◎腰痛・胸背部痛・鞭打ち症・緊張型頭痛・偏頭痛の評価と治療に、嚥下機能の回復に!
◎触察が評価および治療の役割も担う!
◎解り易い!術者の視点からの映像
今回の「治療的触察・刺激法」では、体幹の前面・後面、頸部の前面・後面の筋触察、受容器に対する刺激の加え方について紹介します。
骨の表面に対して直角に圧迫し、筋の走行に対して直行するように刺激することで、侵害受容器あるいは触圧覚受容器に圧および摩擦刺激を加えるというもので、触察が治療の役割も担うのです。
例えば、腰部の筋への触察は腰痛の治療に役立ちますし、頸部の後面前面の筋および気管支の後面にあり頚椎の椎体に付着している頚長筋、頭長筋への触察は、嚥下の機能を回復させるための間接療法として用いられます。
頚長筋、頭長筋への触察は、鞭打ち症の評価、治療にも利用できます。また、小後頭直筋・大後頭直筋、上頭斜筋・下頭斜筋への触察は偏頭痛や緊張型頭痛などの評価・治療にも利用できます。ここでは、全てのテクニックを施術者の視点からの映像と詳細な解説で紹介していますので、触察のコツを容易につかむことができることでしょう。
■実技・解説:高田 治実 PhD,PT.(帝京科学大学医療科学部 東京理学療法学科 教授, 博士(医学)、日本マイオチューニングアプローチ学会理事長)
シリーズ作品配信中
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◆「筋および受容器に対する治療的触察・刺激法 <骨盤部・下肢編>」
◆「治療的触察・刺激法<上肢編>」
◆「マイオチューニングアプローチの理論と治療技術」
↓↓↓関連商品よりご視聴ください。
☆安全で効果的な治療を行うために!神経系機能障害の病態と検査・治療の実際!
☆上肢から下肢まで全身の神経系機能障害に対応!
☆問題解決能力を身に付けるクリニカル・リーズニング!
神経系の機能は情報伝達であり、この機能が正常に働くためにいくつかのメカニズムが存在します。これらのメカニズムの障害は痛みやしびれ、可動域障害などを引き起こします。
神経系モビライゼーションは、このような神経系メカニズムの障害を対象として、機械的変化・生理学的変化をもたらすアプローチです。
ここでは、まず神経系のメカニズムを詳細に解説し、神経系機能障害の病態について理解を深めます。そして、神経系モビライゼーションを安全で効果的に行うためのポイント・注意点を解説しながら、各種検査・治療手技を実技でご紹介します。
さらに臨床で起こり得る様々な問題に触れ、問題解決のためのプロセスを自分自身で考えながら学ぶことが出来る内容となっております。是非、日々の臨床にご活用ください。
神経周囲に問題がある場合、神経自体に問題がある場合、それぞれに対する主な治療テクニックを紹介。治療を安全で効果的に行うために、神経を動かすときの注意点や治療選択などについて解説しています。
■実技・解説:齋藤 昭彦(杏林大学 保健学部理学療法学科 教授/障害科学博士/理学療法士)
★骨盤帯安定化メカニズムの最新知見!
★セルフエクササイズとして指導できる!股関節周囲筋のトレーニング!
運動器の機能不全を呈する患者の中には、腰痛患者と同様に、骨盤に痛みを有する方も多く見受けられます。しかし一般的に、腰部と比べて骨盤帯について学ぶ機会は少ないのではないでしょうか。
ここでは、骨盤帯及び股関節に焦点を当て、機能解剖学的理解や、最新の研究結果に基づく骨盤帯安定化メカニズムの理解、骨盤帯のスクリーニング、そしてセルフエクササイズとして指導できる運動療法について解説します。
最近では、ウィメンズ・ヘルスへの関心の高まりから、骨盤帯の問題に対する関心も高まり、今後さらに発展していくことが期待されています。是非、この商品で骨盤帯の問題に対する意識と理解を深め、日々の臨床にご活用ください。
■実技・解説:瓜谷 大輔(畿央大学大学院健康科学研究科 准教授/理学療法士/医学博士)
★最新レビューに基づく正中化の理論と実際!
★疫学と臨床の観点から骨盤帯・脊柱の“非対称性”を知る!
★意識下でのリリース手技、モビライゼーション手技、マッスルエナジー手技を実技で分かりやすく解説!
骨盤帯および脊柱が解剖学的に非対称であるということは、多くの報告からも明らかです。そのため、非特異的腰痛症の治療にあたっては、まず骨盤帯と脊柱を正中化し、その後に疼痛誘発テストや他動運動テストで障害要因を特定し、適切な積極的安定化運動を指導していくことが必要となります。
今回は、骨盤帯および脊柱の非対称性について、疫学と臨床の観点から解説していきます。鑑別にあたっては、従来行っていた腰部・骨盤帯への触診では再現性が低いということが数々の論文から読み取ることができます。
ここでは、可動性の非対称性に着目し、圧痛点と自動運動を中心にした鑑別方法をご紹介します。さらに、正中化の実際として、リリース手技、モビライゼーション手技、マッスルエナジー手技を実技で解説。臨床では、これらを症状に合わせて用いることになります。
骨盤帯および脊柱正中化は、評価フローチャートの最初の段階にあたり、非常に重要です。
次の段階となる、疼痛誘発テストや積極的安定化運動については、ME130-S 非特異的腰痛症に対する積極的安定化運動の理論と実際で解説しておりますので、今回の解説とあわせてご覧いただくことで、非特異的腰痛症に対する理学療法をより深く学ぶことが出来ます。
■実技・解説:荒木 秀明(日本臨床徒手医学協会 代表/理学療法士)
主に膝靱帯損傷・再建術後アスリートを想定し、小スペースで可能な「自分でできる」セルフケア&セルフエクササイズの指導や段階的な競技復帰に必要な選手教育のポイントについて、スライドを元に解説します。
患者さんのセルフマネジメント能力を高める指導エッセンスを多く盛り込んでおり、これまで行ってきたセルフチェック、ケア、エクササイズの指導内容の見直しやブラッシュアップにご活用いただけます。
主要スポーツ関連団体によるガイドラインや、遠隔指導に活用しやすいオンラインシステムについても紹介しており、各指導ツールの利点や動画作成方法についても解説しますので、セルフマネジメント指導やスポーツ復帰支援の準備・実践にお役立てください。
【指導/解説】
■相澤 純也
順天堂大学先任准教授/専門理学療法士(運動器)、博士(医学)、NSCA-CSCS/日本オリンピック委員会強化スタッフ
■廣幡 健二
東京医科歯科大学スポーツ医歯学診療センター理学療法技師長/認定理学療法士(スポーツ)、NSCA-CSCS
■大路 駿介
東京医科歯科大学スポーツ医歯学診療センター理学療法士/認定理学療法士(スポーツ)、NSCA-CSCS、NASM-PES/日本オリンピック委員会強化スタッフ
☆動きの幅を広げ、動的安定性を高める!使える体幹“TAIKAN”の最新理論!
☆真の臨床力を身に付ける!臨床思考過程と臨床推論の構築!
☆センタリングはバイラテラルの比較検討によって表象される!
現在、体幹は身体部位の呼称ではなく、身体機能を表す記号として進化しています。体幹の主な機能には固定と安定がありますが、臨床では、「固める」という要素が強調されがちで、それは「固まっている」体幹、つまり動的安定性を欠いたものとなります。
大切なのは、見た目上、体幹を動かさないということではなく、動きをコントロールするための機能として働く、“使える体幹”をつくることです。
体幹に対するアプローチはエクササイズが主になりますが、正しい方法で行わなければ体幹機能を高めることは出来ません。
この商品では、運動連鎖アプローチの観点から“使える体幹”の最新理論を解説します。センタリングという、元に戻る修正能力、そしてそれを姿勢制御の観点からみたバイラテラル・センタリングアプローチ(BLCアプローチ)について、その臨床思考過程と臨床推論に焦点を当てた内容となっています。
臨床においてどのような対象であっても対応するためには、画一的な方法ではなく、臨床思考過程と臨床推論を構築し、身に付けた知識・技術を最大限に活かすことが必要です。是非この商品をご覧いただき、臨床現場でご活用ください!
使える体幹を作るためにはインナーマッスルの促通だけではなく、下肢との連動や脊柱の分節的な動き、上部平衡系による姿勢制御などによって全身の運動連鎖を整える必要があります。そのためのアプローチを実技で解説します。
■実技・解説:山本 尚司 PT.(一般社団法人フィジオ運動連鎖アプローチ協会 代表)
今回お話しする検査法と治療法は、力を使わず、痛みを伴わないまったく新しい方法です。そのため、痛みに敏感な方、高齢者の方にとってやさしく、かつ安全な方法になります。
モーション・パルペーションは、日本ではほとんど行われていない、やさしく安全な関節障害のための検査法です。特に、どのような検査でも分からない関節障害にたいして的確な評価のできる検査法です。この検査結果に基づいて行う治療法が、マイクロ牽引法やモービリゼーションです。これらの治療法の重要点は、痛くないこと、そして、安全なことです。たった1kg程度の力で、驚くほどの効果を上げることのできる治療法です。
股関節や膝関節は、身体のあらゆる部位に影響を及ぼします。この重要な関節を治療することで、股関節・膝関節の異常だけでなく、他の部位の異常も治療することができます。
これらの方法は、ほんのわずかな力を使って操作を行うため、最初は、力のいれ具合が“少し難しいな”と思われることと思います。しかし、この方法を習得すると、“こんな小さな力で、患者さんの訴える症状を軽減させることができる”と実感されることと確信しております。
■指導・解説:中川 貴雄
明治国際医療大学 教授、元Los Angeles College of Chiropractic 助教授、Doctor of Chiropractic(D.C.)、柔道整復師、鍼灸師、日本カイロプラクティック徒手医学会会長、モーション・パルペーション研究会(MPSG)会長
★手にみる代表的な臨床問題を考え、その解決の糸口をみつける!
★関節運動が可能な環境を整えるために!機能解剖に沿った徒手的治療法!
★解剖学・運動学を踏まえた関節機能の理解!
手の機能障害のうち、関節運動に関わる代表的な臨床問題を取り上げ、手指の関節可動性を確保するために、機能解剖に沿った徒手的治療法をご紹介します。
今回は、手全体の要となるMCP関節と、複雑な構造をもつPIP関節に的を絞り、解剖学・運動学を踏まえて、基本的な関節機能を学びます。さらに、代表的な臨床問題について、その原因と解決方法を解説。図解や実際の手技映像を交えながら、理論立てて一つひとつ丁寧に解説しており、非常に分かりすい内容です。
■実技・解説
矢﨑 潔 LOT.(目白大学 保健医療学部作業療法学科 教授)
■協力
佐中 孝二(有限会社生体機構研究所 取締役)
岡﨑 勇弥(大和会武蔵村山病院リハビリテーションセンター 作業療法士)
■協力
長谷川 彩香(目白大学保健医療学部作業療法学科 学生)
★ 関節運動を決める三要素!骨形状・靭帯構成・筋腱の走行を理解する!
★ これでできる!ランドマークから動かし方までわかりやすく解説
★ よくみられる臨床的な問題の解決方法!
手関節は、前腕とともに手の機能を支える裏方的な役割を持ち、何か損傷や機能的な問題があると日常生活の節々で不自由さを感じます。また、臨床場面では高齢者が多くなり、手関節の骨折などの患者さんも増えています。
このシリーズでは、手関節の構造と運動について詳しく解説し、手関節の徒手療法として、主な手根骨の動かし方や、関節の授動術を実技で紹介します。そして、橈骨遠位端骨折や脳血管障害での屈曲拘縮など代表的な臨床問題の解決方法を解説します。手関節の可動性の低下は、活動様式を変化させ生活状況を変えてしまいます。患者さんのより良い生活のために、このシリーズで学んでいただければ幸いです。
■実技・解説
矢﨑 潔 LOT.(目白大学 保健医療学部作業療法学科 教授)
■協力
田口 真哉(抱生会丸の内病院リハビリテーション科 作業療法士)
岡﨑 勇弥(大和会武蔵村山病院リハビリテーションセンター 作業療法士)
富永 真弓(仁寿会総和中央病院 作業療法士)
★ 母指の運動性を確保し、対立運動を可能にする!
★ 生活機能を向上させるために!見落としがちな手掌の平坦化に着目!
★ 内転拘縮の発生機序を考え、解決方法を導き出す!
手の機能障害のうち、関節運動に関わる代表的な臨床問題を取り上げ、手指の関節可動性を確保するために、機能解剖に沿った徒手的治療法をご紹介します。
母指は、IP関節、MCP関節、TMC関節の3つの関節が目的に向かって動くことで機能します。その中でTMC関節は運動基盤となり、機能的肢位のためには非常に重要です。
今回は、母指のTMC関節に焦点を当てて、基本的な関節機能と代表的な臨床問題である内転拘縮について解説。そして母指の機能回復のための徒手療法を、臨床上の注意点を交えて実技で解説します。
■実技・解説
矢﨑 潔 LOT.(目白大学 保健医療学部作業療法学科 教授)
■協力
田口 真哉(抱生会丸の内病院リハビリテーション科 作業療法士)
岡﨑 勇弥(大和会武蔵村山病院リハビリテーションセンター 作業療法士)
富永 真弓(仁寿会総和中央病院 作業療法士)
■講師:山口光國(元横浜ベイスターズコンディショニングコーチ、理学療法士・健康心理学修士、日本肩関節学会会員、群馬パース大学客員教授)
関節運動が一関節で生じているのか多関節で生じているのかを判断することは重要です。なぜなら、独立して一関節で動かせるようになると運動のバリエーションがでてくるため運動の改善に役立つからです。
ここでは瞬間中心の考え方、骨盤の位置・動きと股関節・腰椎の動きとの関連を考慮して観察することでどこが短縮している部位かを評価する方法、上半身質量中心・下半身質量中心と身体重心の評価などについて紹介。三次元解析装置の映像等も用いてその理論と実践方法を分りやすく解説しています。
■実技・解説:福井 勉(文京学院大学保健医療技術学部教授、理学療法学科長、理学療法士、医学博士)
★高齢者からアスリートまで使える!“適切な箇所”に“適切な負荷量”をかける体幹トレーニング!
★セラピストやトレーナーの創造性に応える!サスペンション機器の基本操作と活用法!
★超音波測定装置でみる、運動と腹横筋活動の関係!
近年、体幹の重要性は広く認知され、スポーツ選手をはじめ、疾患を持った方々にも積極的に体幹トレーニングが導入されています。サスペンション・エクササイズは、ロープの長さやアームを調整することで、負荷量を自在にコントロールすることが出来るツールです。その人にとって動作可能な最大の負荷をかけ、不安定な環境を提供することで、結果を伴う有用なオーダーメイドトレーニングを可能にします。
ここでは、サスペンション・エクササイズの経験がない方にも分かりやすいように、機器の取り付け方や調整方法など基本的な操作から丁寧に解説。またエクササイズの基本となるOKCやCKCの考え方や、体幹筋を機能役割別に活性化させる方法について実技を交えて解説します。
リハビリテーションから介護予防、スポーツ領域まで幅広く活用できるサスペンション・エクササイズの考え方を学び、選手や患者さんのために有効に活用していただければ幸いです。
■実技・解説
宮下 智
帝京科学大学 教授 / 医学博士
★動作と筋電図をリンクした映像で、筋活動の変化がみえる!
★個々の筋活動を的確に捉え、活性化を促す!筋電図データに基づいた運動療法!
筋電図は侵襲がなく、個々の筋活動を捉えることが出来るツールで、リハビリテーションをはじめ、広く活用されています。
ここでは、運動課題として行うことが多い、座位での側方移動と前方移動、立位での側方移動に焦点を当て、実際の臨床における様々なケースを想定した運動療法を紹介します。
セラピストのハンドリングや指示する動作によって、筋活動は大きく変わってきます。この商品は、動作と筋電図をリンクした映像によって、筋活動の変化を視覚的にも捉えることができ、運動療法のポイントがよくわかる内容となっています。是非参考にしてください。
■実技・解説
鈴木 俊明 教授/博士(医学)
関西医療大学 大学院 保健医療学研究科 研究副科長、保健医療学部 理学療法学科 学科長
■協力:森川智貴、渡邊裕文、早田 荘、伊藤 陸、楠貴 光(六地蔵総合病院 リハビリテーション科)
日常生活での動作には、何かしようとする筋肉(主動筋)とそれを制限しようとする筋肉(拮抗筋)がバランスを保ちながら働いています。ところが、主動筋に力が入り過ぎて拮抗筋とのバランスが崩れてしまうと肩や腰が「こる」状態になるのです。
そこで、あらゆる動作の拮抗筋の働きをよくするために考えられたのがこの「腰痛・肩こりケア体操」です。この体操では各部位を3段階(浅い、中間、深い)で収縮させ、最後にストレッチを軽く行なうことで筋肉や腱を整え、骨格を本来の位置に戻し痛みを改善するのです。毎日の生活の中でこの体操を用い、自分の身体を自分でケアしてください。
また、自分一人で行うパターンの他に、専門家(施術者)に行ってもらうパターンとこの体操の基となっている関節ニュートラル整体MT法についても取り上げていますので、専門家の方々のスキルアップのためにもお使いいただける内容です。
■指導・解説
及川 雅登
「PNF整体・関節ニュートラル整体普及協会」主宰
日本大学レスリング部公認ヘッドトレーナー
東京療術学院顧問
○「肩複合体・体幹・下肢」が肩関節運動に与える影響を考える!
○複雑な肩関節運動をわかりやすく捉えるために!
○病態診断・機能診断で診るポイント・間違えやすいポイントを実技解説!
肩関節の運動は複雑ですが、その土台となる考え方はシンプルです。肩複合体や体幹、下肢がそれぞれの役割を果たすことで動作は成り立ちます。その一部が機能低下していると、他の部分で補わなければならず、そこに負担がかかり、やがて痛みへと変わっていきます。
ここでは、肩関節運動の特徴や肩関節疾患のメカニズムをわかりやすく体系化し、その理論と評価アプローチの実際を解説。評価によってどこの機能が低下しているのか、なぜそこに痛みが出るのかを推論し、治療へと繋げていくための道筋をご紹介します。 そして、低下していた機能を回復させることで、過剰に働いていた部位の負担が軽減され、それが治療となります。
難しく感じていた肩関節をわかりやすく捉えられる、そんな内容になっております。肩関節疾患に苦手意識を持っている方や、肩関節の知識をさらに深めたいという方に是非ご覧いただきたい内容です。
■実技・解説
千葉 慎一(昭和大学病院 理学療法士 主任)
変形性股関節症においては、その特性を理解した上で、画像診断・触診・動作分析などにより総合的に評価することが重要です。それによって、曖昧ではない、理学療法の戦略として有効な評価となります。
ここでは、股関節の形態・機能解剖学的知識や変形性股関節症のメカニズム、画像と徒手による形態評価・動作分析の着眼点、臨床で使える運動療法の実際について詳しく解説。
さらに、人工股関節置換術後の様々な問題点や変形性股関節症に起因する隣接関節障害など、臨床に即した実践的な内容を幅広く紹介しています。そして最後には実際の患者で評価から治療の展開までをお見せします。
基礎から臨床まで丁寧に解説していますので、“ 股関節 ”をとことん学びたい方におすすめです。
■実技・解説
永井 聡(広瀬整形外科リウマチ科 部長/理学療法士)
■実技協力
石井 杏依(広瀬整形外科リウマチ科/理学療法士)
■協力
広瀬整形外科リウマチ科
★頸部と姿勢・動作の関係とは!
★運動連鎖を考慮した全身的なアプローチと、荷重伝達を再構築させる局所的アプローチ!
★リスク管理のために必要な解剖学的知識!
頸椎は、胸郭・脊柱との関係も深く、姿勢やアライメント、運動連鎖からみる病態の解釈は非常に重要です。ここでは、頸椎の機能解剖とリスク管理、頸椎疾患の特徴的な姿勢・動作、運動連鎖を考慮した上行性および下行性のアプローチ、関節面の適合を改善させる局所的アプローチなどについて解説します。
頸部は、機能解剖が複雑で分かりづらく、周囲には重要な神経・血管が走行しているため、アプローチに苦手意識を持つセラピストの方も少なくありません。是非、この映像で頸椎に対する理学療法の知識を深め、日々の臨床にご活用ください。
■実技・解説
上田 泰久(文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科 助教)
■実技協力
布施 陽子(文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科 助手)
○新しい概念に基づく脳卒中リハビリテーションの治療モデル!
○患者の実生活に直結!動作を多様な環境に適応させる運動課題!
○患者一人ひとりに合った機能的運動課題の選択方法!
【 課題指向型トレーニングとは 】
患者の状況や環境を考慮し、行動目標を明確にした上で、多様な条件下で課題を設定し、さらには難易度を調整しながら反復練習することで、運動パフォーマンスを改善させる方法。
脳卒中患者が自立した日常生活を送るためには、要素的なトレーニングだけではなく、全体の課題を見据えた運動を促すことが重要です。また、機能的運動課題は、患者の状況や環境によってそれぞれ異なります。課題の特異性を把握し、適切な環境条件を設定するためには、課題指向型トレーニングの概念を理解しなくてはなりません。
ここでは、課題指向型トレーニングの理論と実践を収録。機能的運動課題の設定方法、基本動作における運動戦略、動作獲得に向けたトレーニング方法、様々な状況設定などについて解説します。概念を理解しやすくするために、実践的で具体的な内容も示していますが、トレーニングの方法はこれに限りません。
この映像で、課題指向型トレーニングの概念を学び、個々に最適なトレーニングを考案していただければ幸いです。
■実技・解説:潮見 泰藏(淳心学園 北海道千歳リハビリテーション学院 教授/保健学博士)
★評価の精度を上げ、適切な治療プログラムを選択するために!
★事例から学ぶ!セラピストのための脳画像のみかた!
★脳画像から何がわかるのか、どのように病変が描出されるのか。基礎から分かりやすく解説!
—セラピストが脳画像をみる意義とは—
脳血管障害などの疾患においては、症状が現れる上下肢、体幹の運動学的所見の評価が中心となることが多いのではないでしょうか。しかし、実際に損傷があるのは脳です。損傷した脳そのものを評価の対象に取り入れ、脳画像の解釈と運動学的所見をあわせて評価することで、その精度は格段に上がります。ここでは、それぞれの脳画像の特徴や脳画像の解釈に関する基礎知識を解説します。
また、脳卒中の事例を通して、脳画像情報からの臨床的判断、観察された事象の出現メカニズム、損傷領域から出現が予測される症状など、評価・治療プログラム立案に繋げる脳画像のみかたを学びます。
■解説
阿部 浩明(広南病院リハビリテーション科 総括主任 / 理学療法士)
高齢者に多い骨折の一つである、骨粗鬆症性圧迫骨折。高齢化社会が進むにつれ、患者数は今後ますます増えていくものと予想されます。ここでは、骨粗鬆症を原因とする脊椎圧迫骨折に焦点を当て、解剖学や病態から解説。リハビリテーションの実際についてデモンストレーションを交えてご紹介します。
~赤羽根先生からのメッセージ〜
圧迫骨折後のリハビリでは、骨癒合前と後では内容が異なります。骨癒合前のリハビリでは、高齢者が対象なので身体機能の維持が重要となります。特に脊柱起立筋の強化は必須となります。骨癒合後では、骨折を契機に後弯してくる脊柱姿勢に対し、いかに食い止めるかが重要となります。また、骨癒合がされたかは、圧迫骨折特有の理学所見で確認をします。
なお、リハビリの内容は前胸部を中心とした拘縮の改善や、各椎間関節の可動域改善が求められます。これらを適切に行うことで、脊柱の姿勢が保たれます。
この操作方法は、圧迫骨折後のみならず、他の疾患にも有効ですので、習得しておくと良いと思います。
■監修・解説:赤羽根 良和(さとう整形外科勤務 理学療法士)
※この動画は、2019年10月に行われたセミナーを収録したものです。
「山口光國が聞きたい!聞かせたい!レクチャー」は山口光國先生が聞きたい!と思い、医療従事者の皆さんにも聞いて欲しい!と、選りすぐった様々な分野で活躍する先生たちによるセミナーです。
■講師:山口光國(セラ・ラボ代表/理学療法士/健康心理学修士)
胸郭には、体幹の安定に関与する筋が多く付着しており、肋骨の偏位によってそれらの筋が機能低下すると、体幹は不安定になり、身体運動の調和が乱れます。 つまり、体幹機能を再建する上で、胸郭の機能評価は非常に重要であり、呼吸器を運動器として捉えた理学療法の展開は、体幹機能の再建築に良好に作用するものと考えられます。
ここでは、胸郭運動の特徴や運動器官としての胸郭の捉え方、そして胸郭と身体運動の関連性について解説します。さらに、胸郭の運動機能の再建方法について、その評価の視点と介入方法を実技でご紹介します。
胸郭形状や肋骨運動の変化は小さく、見逃しやすいものですが、その変化を的確に捉え、胸郭を操作することで、体幹機能に大きな変化が生じます。胸郭についての知識を深め、アプローチの方法を学びたいという方に是非ご覧いただきたい内容です。
■実技・解説
柿崎 藤泰(文京学院大学 保健医療技術学部理学療法学科 教授/医学博士/理学療法士)
肩関節疾患に対する理学療法において、必要となる知識はたくさんあります。今回は、その中でも特に重要な “バイオメカニクス”に焦点を当てて解説します。
「運動方向や位置によって、肩関節運動にどのような影響があるのか」「なぜ痛みが生じるのか。痛みの原因は何か。どのように改善していくか」バイオメカニクスを理解できていれば、現象を把握することができ、問題の原因を探り当てることができます。ここでは、肩関節の動きから痛みのメカニズムまでを詳細に解説し、更にバイオメカニクスを基にした評価と治療の実際をご紹介します。
■実技・解説:村木 孝行
東北大学病院リハビリテーション部 理学療法士、東北大学大学院医学部研究科肢体不自由学分野非常勤講師
想いをすべて伝えたい。山口氏のその想いから生まれたシリーズ。
この講演では、メディカルセラピスト山口氏の集大成として、これまでの色々な出会いから作り上げてきた独自のセラピー観、臨床の捉え方や考え方をまとめ、そのすべてをお伝えします。
山口氏の目指すセラピーをもとに、痛み・可動域・筋力・動きをどのように捉え、どのように対応しているか等について、肩を中心にお話いただきました。その中で、教科書だけでは分からない、考え方の技術、受け取り方の技術、関係をみていく技術もお伝えします。
山口氏のすべてを込めた講義です。ぜひご自身の振り返りや指導にお役立てください。
■講師:山口 光國(セラ・ラボ代表/理学療法士/健康心理学修士)
PNFとは、Proprioceptive Neuromuscular Facilitationの略で、日本語では固有受容性神経筋促通法と呼ばれています。主に固有感覚受容器を刺激し、神経や筋などの働きを高め、身体能力を高めるというものであり、運動療法の一つでもあります。
今回は、臨床応用編の第二弾として、「肩関節に対するアプローチ」について取り上げています。ここでは、体幹(特に胸椎)の可動性と安定性の獲得のためのアプローチから、肩甲骨の可動性と安定性獲得のための直接的アプローチや間接的アプローチといった治療の流れと、様々な症状に対する臨床的アプローチを詳しく紹介しております。
そしてPNFの治療哲学にもあります運動コントロールや運動学習の考え方を利用した治療の実際をご覧いただけます。
PNFの理論と基本的テクニックは、「PNFの治療技術:臨床応用編1」をご覧いただくとより理解が深まります。
■実技・解説
市川 繁之(国際PNF協会認定アドバンスインストラクター/理学療法士)
■協力
高井 豊(社会医療法人社団 森山医会)、野原 隆博(社会医療法人社団 森山医会)
「リアライン・コンセプト」を基にした、トレーニングをご紹介します。
リアライン・コンセプトとは、僅かでも歪んだり本来の動きを失った関節を矯正し、理想の位置関係に戻すことを重視した治療法から誕生しました。速やかに効果が出て、その効果が長続きするように考えられており、関節疾患のリハビリで非常に効果的な方法です。元々は関節疾患の治療のために考案されたものですが、この概念はアスリートのトレーニングにも応用できます。
ここでは、アスリートが良いコンディションで復帰し、不調なく活動するために必要なトレーニングを、「下肢編」と「コア編」に分けてご紹介します。リアライン・トレーニングでは、まずリアラインで関節の歪みを整えます。それにより正常で円滑な運動が出来るようになったら、リアラインの効果を持続させるために、スタビライズで筋肉を鍛え、最良の筋活動パターンを再学習します。
スタビライズによって関節がより頑強なものとなり、正常な運動が維持できるようになったら、さらに関節への負担を減らし、高いパフォーマンスを発揮するために、コーディネートを行います。是非、関節の歪みを根本から矯正する、リアライン・トレーニングをお試しください。
■監修・解説・動作指導
蒲田 和芳 学術博士、理学療法士
広島国際大学リハビリテーション学科理学療法学専攻 准教授、株式会社GLAB代表取締役
■協力
株式会社GLAB、株式会社ドーム 東京ガールズ
★実感、筋緊張検査の神髄!
★難しい筋緊張検査を詳細に解説、これが本当の筋緊張検査!!
筋緊張異常を認める疾患は数多くあり、代表的なものとしては脳血管障害片麻痺やパーキンソン病のような神経疾患です。しかし、運動器疾患の患者さんにも筋緊張異常が認められます。筋肉の障害は通常、筋力検査であるMMTを使った検査を用いますが、MMTだけでは筋の機能異常を表現できない場合もあります。
ここでは、筋緊張異常について考え、そして筋緊張検査の方法と各筋に対するアプローチの方法について、研究データを交えながら詳しく解説しています。
今回は、脳血管障害片麻痺患者の筋緊張異常の検査とそのアプローチを主として取り上げていますが、他の疾患にも応用できますので、ここで紹介する内容を是非参考にしてください。
■実技・解説
鈴木 俊明 教授/博士(医学)
関西医療大学 大学院 保健医療学研究科 研究副部長、保健医療学部 理学療法学科 学科長
■協力
辻 智美、渡邊 裕文、大沼 俊博、藤本 将志(六地蔵総合病院 リハビリテーション科)
上部体幹の障害は、その程度によっては生命を脅かすほどの重大な問題となります。そのため、上部体幹では様々な検査から慎重に評価を行い、問題のある部位を詳細に鑑別し、適切な治療を選択しなくてはなりません。
今回は頸部を屈曲すると頸部背側から上肢に症状が出現するケースを想定し、実技を中心に、評価・治療手技のポイント、注意点などを解説。評価と治療を結びつけ、全体の流れがよく分かるように構成されています。評価・治療には様々な方法がありますが、ここでは臨床でよく使われる手技を紹介しております。正しい評価・治療の方法を学び、臨床で活かしていただければと思います。
■実技・解説
山内 正雄 PT.
済生会西条病院 リハビリテーション科 室長
公益社団法人 愛媛県理学療法士会 副会長・学術局長
世界徒手理学療法士連盟(IFOMPT)日本代表
遊佐先生には、投球障害肩に対して、医療機関でのセラピストの関わり方をお話しいただいてます。 ケガや障害が発症してから急性期から現場復帰に向けて医療機関でどのようにリハビリをするか、 再発予防に向けてどのように対応すべきかなど、実際の治療がイメージしやすい内容です。
■講師:遊佐 隆(松戸整形外科病院 リハビリテーションセンター)
脳卒中後遺症者のADLの評価、そしてADL障害へのアプローチについてはその自立度が優先されるため、麻痺側上肢を用いない、すなわち非麻痺側上肢のみを用いたアプローチが優先的に行われています。
また、一般的にADL練習はやり方を分析され、そしてその手順の失敗を修正しながら自立を目指す方法で行われていて、決められた手順を繰り返すという課題にだけ焦点をあてた練習が常識的とされています。しかし脳卒中後遺症者のADL再獲得が困難なのは姿勢制御の問題と感覚・知覚障害の問題が理由となっている場合も多く、非麻痺側の知覚的操作能力も含め、一人一人の対象者に合ったオーダーメイドの評価と介入が重要となります。
ここではニューロリハビリテーションとADLについて考え、姿勢調整の方法、日常生活動作それぞれの分析と介入の方法について取り上げています。
麻痺した手足から情報が入って来ることは脳の回復にとってたいへん重要です。麻痺した手足をADLに参加させる、参加できないならその理由を考え、PT,OT,STがそれぞれの立場から取り組んでいかなければなりません。ここではそれをどのように考えどのように取り組むかについて、臨床家ならではの視点から紹介しています。
■実技・解説
伊藤 克浩
山梨リハビリテーション病院リハビリテーション部 副部長 理学療法士
(公社)日本理学療法士協会神経系専門理学療法士
(社)日本ボバース研究会会長、IBITA/JBITA 成人中枢神経疾患上級講習会インストラクター
「どうやってスポーツに関わるようになったの?」 「スポーツに関わってみて実際どうなんですか?」 なかなか聞けない気になる質問を大学野球やプロ野球選手に関わる中本先生に伺いました。 これを見れば次の一歩のヒントになるかも!
■講師:中本 幸一(コンディショニングスタジオ LIFE-design芦屋)
日本の糖尿病患者は、その可能性を否定できない人を含めると2,000万人を越えると言われており、その中には未治療の方が大変多くいらっしゃいます。未治療ということは、知らない間に糖尿病が進行していたり合併症を引き起こしてしまうことになります。
そこで今注目されているのが、糖尿病に対する運動療法です。その主な効果は、血糖コントロールだけでなく減量、筋萎縮と骨粗鬆症の予防、高血圧や心肺機能の改善、運動能力・QOLの向上などが上げられます。
ここでは、糖尿病治療の概要と運動療法の効果、主な理学療法検査、そして運動療法プログラムの考え方について詳しく解説しています。皆さんが治療の対象としている脳血管障害、運動器疾患、心疾患の患者さんの中にも糖尿病をもつ方が多くいらっしゃると思います。そのような患者さんに、糖代謝や脂質代謝などの内科的視点に配慮した治療プログラムを実践し、再発予防、生活の質の向上へとつなげてください。
■実技・解説
片田 圭一
石川県立中央病院リハビリテーション部
石川県理学療法士会会長
日本理学療法士協会暫定専門理学療法士(内部障害)
日本糖尿病療養指導士
人間が動作機能の低下があるとき必ずともいえる直立二足立位の形態変化があることから、「破綻した形態の再構築を指標として動作機能構築を図る考えと方法」を形態構築アプローチと称します。ここでは、人間の自然立位の形態とその変化の問題点を解説し、具体的な形態構築アプローチを紹介します。
■講師:山嵜 勉(元 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 技師長 / 理学療法士)
◎「肩」のプロフェッショナルが、それぞれの視点から語る!
◎診る側の思い込みが治療を難しくしている!?“人”を診て、本質を見抜く!
◎病態から発生機序を考え、病態発生のストーリーを変える!
投球障害肩の病態は非常に複雑で、計測数値だけでは適切な対応を選択することは出来ません。どのような情報を、どのようにして集め、どのような解釈を持ってそれを検証するかが重要になります。
ここでは、整形外科医と理学療法士の視点から、投球障害肩の捉え方、選手の診かた、治療への展開、コンディショニングなどについて講義。臨床経験や様々なデータをもとに、“人を診る”ために知っておくべきこと、意識すべきことを分かりやすく解説します。
■講演者:筒井 廣明(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院スポーツ整形外科 教授)
■講演者:山口 光國(セラ・ラボ代表/理学療法士/健康心理学修士)
肩関節疾患に対する理学療法において、必要となる知識はたくさんあります。今回は、その中でも特に重要な “バイオメカニクス”に焦点を当てて解説します。
「運動方向や位置によって、肩関節運動にどのような影響があるのか」「なぜ痛みが生じるのか。痛みの原因は何か。どのように改善していくか」バイオメカニクスを理解できていれば、現象を把握することができ、問題の原因を探り当てることができます。ここでは、肩関節の動きから痛みのメカニズムまでを詳細に解説し、更にバイオメカニクスを基にした評価と治療の実際をご紹介します。
■実技・解説:村木 孝行
東北大学病院リハビリテーション部 理学療法士、東北大学大学院医学部研究科肢体不自由学分野非常勤講師
☆最新研究結果からみる転倒予防戦略!
☆高齢者の身体を学ぶ! フレイル・サルコペニアのメカニズムとは!
☆機能レベル別に考える『運動介入』と『栄養介入』
日本は超高齢化社会に突入し、介護予防は最重要課題となっています。最近の研究結果などから、適切な介入によって要介護リスクが減少することが分かってきました。
ここでは、介護予防において重要となる「フレイル」、「サルコペニア」、「転倒」について取り上げています。
これらは密接に関連しており、その予防には多角的なアプローチが重要となります。最新のリサーチをもとに、運動、栄養、環境など様々な面での介入方法とその効果検証について解説していきます。
最新の介護予防を学んでいただければと思います。
◎デュアルタスクと転倒予防
○日常生活におけるデュアルタスクと転倒の関係
○デュアルタスク能力の検査
○転倒予防の戦略
■実技・解説:山田 実(筑波大学大学院 人間総合科学研究科 生涯発達専攻 准教授/博士(保健学)/理学療法士)
■撮影協力:スポーツクラブ メガロス
私たちの関節には、知らないうちに歪みや異常な運動が起こっており、代表的な関節の問題としては外反母趾、扁平足、膝の回旋異常、骨盤の歪みなどが挙げられます。このような関節の歪みを修正し、再び正常なアライメントに戻すこと、これがリアラインの意味するところです。
このシリーズでは、各身体部位別にリアラインの方法を取り上げていますが、今回は「腰部・股関節編」として腰痛や骨盤痛、鼠径部痛に対するアプローチについて、その考え方についてはパワーポイントを使って詳しく解説し、診断・評価、リハビリテーションの方法については実技を交えて紹介しています。
“リアライン・コンセプト”に基づくリハビリテーションが、関節の痛みや不調に悩む方に役立つことを切に願っています。
■指導・解説
蒲田 和芳
学術博士、理学療法士、広島国際大学リハビリテーション学科理学療法学専攻 准教授 株式会社GLAB 代表取締役
■実技協力
杉野 伸治(貞松病院理事・リハビリテーンション科長/理学療法士)
来住野 麻美(横浜市スポーツ医科学センター、理学療法士)
■協 力:ロート製薬株式会社、アオハル クリニック、株式会社GLAB
高齢者に多い骨折の一つである、骨粗鬆症性圧迫骨折。高齢化社会が進むにつれ、患者数は今後ますます増えていくものと予想されます。ここでは、骨粗鬆症を原因とする脊椎圧迫骨折に焦点を当て、解剖学や病態から解説。リハビリテーションの実際についてデモンストレーションを交えてご紹介します。
~赤羽根先生からのメッセージ〜
圧迫骨折後のリハビリでは、骨癒合前と後では内容が異なります。骨癒合前のリハビリでは、高齢者が対象なので身体機能の維持が重要となります。特に脊柱起立筋の強化は必須となります。骨癒合後では、骨折を契機に後弯してくる脊柱姿勢に対し、いかに食い止めるかが重要となります。また、骨癒合がされたかは、圧迫骨折特有の理学所見で確認をします。
なお、リハビリの内容は前胸部を中心とした拘縮の改善や、各椎間関節の可動域改善が求められます。これらを適切に行うことで、脊柱の姿勢が保たれます。
この操作方法は、圧迫骨折後のみならず、他の疾患にも有効ですので、習得しておくと良いと思います。
■監修・解説:赤羽根 良和(さとう整形外科勤務 理学療法士)
※この動画は、2019年10月に行われたセミナーを収録したものです。
☆安全で効果的な治療を行うために!神経系機能障害の病態と検査・治療の実際!
☆上肢から下肢まで全身の神経系機能障害に対応!
☆問題解決能力を身に付けるクリニカル・リーズニング!
神経系の機能は情報伝達であり、この機能が正常に働くためにいくつかのメカニズムが存在します。これらのメカニズムの障害は痛みやしびれ、可動域障害などを引き起こします。
神経系モビライゼーションは、このような神経系メカニズムの障害を対象として、機械的変化・生理学的変化をもたらすアプローチです。
ここでは、まず神経系のメカニズムを詳細に解説し、神経系機能障害の病態について理解を深めます。そして、神経系モビライゼーションを安全で効果的に行うためのポイント・注意点を解説しながら、各種検査・治療手技を実技でご紹介します。
さらに臨床で起こり得る様々な問題に触れ、問題解決のためのプロセスを自分自身で考えながら学ぶことが出来る内容となっております。是非、日々の臨床にご活用ください。
神経周囲に問題がある場合、神経自体に問題がある場合、それぞれに対する主な治療テクニックを紹介。治療を安全で効果的に行うために、神経を動かすときの注意点や治療選択などについて解説しています。
■実技・解説:齋藤 昭彦(杏林大学 保健学部理学療法学科 教授/障害科学博士/理学療法士)
今回お話しする検査法と治療法は、力を使わず、痛みを伴わないまったく新しい方法です。そのため、痛みに敏感な方、高齢者の方にとってやさしく、かつ安全な方法になります。
モーション・パルペーションは、日本ではほとんど行われていない、やさしく安全な関節障害のための検査法です。特に、どのような検査でも分からない関節障害にたいして的確な評価のできる検査法です。この検査結果に基づいて行う治療法が、マイクロ牽引法やモービリゼーションです。これらの治療法の重要点は、痛くないこと、そして、安全なことです。たった1kg程度の力で、驚くほどの効果を上げることのできる治療法です。
股関節や膝関節は、身体のあらゆる部位に影響を及ぼします。この重要な関節を治療することで、股関節・膝関節の異常だけでなく、他の部位の異常も治療することができます。
これらの方法は、ほんのわずかな力を使って操作を行うため、最初は、力のいれ具合が“少し難しいな”と思われることと思います。しかし、この方法を習得すると、“こんな小さな力で、患者さんの訴える症状を軽減させることができる”と実感されることと確信しております。
■指導・解説:中川 貴雄
明治国際医療大学 教授、元Los Angeles College of Chiropractic 助教授、Doctor of Chiropractic(D.C.)、柔道整復師、鍼灸師、日本カイロプラクティック徒手医学会会長、モーション・パルペーション研究会(MPSG)会長
○「肩複合体・体幹・下肢」が肩関節運動に与える影響を考える!
○複雑な肩関節運動をわかりやすく捉えるために!
○病態診断・機能診断で診るポイント・間違えやすいポイントを実技解説!
肩関節の運動は複雑ですが、その土台となる考え方はシンプルです。肩複合体や体幹、下肢がそれぞれの役割を果たすことで動作は成り立ちます。その一部が機能低下していると、他の部分で補わなければならず、そこに負担がかかり、やがて痛みへと変わっていきます。
ここでは、肩関節運動の特徴や肩関節疾患のメカニズムをわかりやすく体系化し、その理論と評価アプローチの実際を解説。評価によってどこの機能が低下しているのか、なぜそこに痛みが出るのかを推論し、治療へと繋げていくための道筋をご紹介します。 そして、低下していた機能を回復させることで、過剰に働いていた部位の負担が軽減され、それが治療となります。
難しく感じていた肩関節をわかりやすく捉えられる、そんな内容になっております。肩関節疾患に苦手意識を持っている方や、肩関節の知識をさらに深めたいという方に是非ご覧いただきたい内容です。
■実技・解説
千葉 慎一(昭和大学病院 理学療法士 主任)
腰痛の患者は非常に多くみられ、80%以上の人が経験していると言われていますが、理学療法のエビデンス、評価方法・治療方法はまだまだ確立されたとは言えないのが現状です。近年、腰痛治療の主な目的は痛みの治療から痛みに関連した活動性低下の治療、再発予防へと変わってきています。
ここでは、筋、神経、骨、関節等に対し個別に治療するのではなく、全身的な評価を行い腰痛の原因となる過緊張筋、弱化筋を特定し、マッスルインバランスを改善、アライメントの修正と運動パターンの制御によって治療するという、マッスルインバランスの考え方による治療法を取り上げました。
姿勢・運動パターン・筋の長さ・軟部組織の評価とそれぞれの異常所見例について、そして、治療としての姿勢修正エクササイズ、過緊張筋の抑制テクニックと弱化筋の活性化エクササイズを詳しく紹介しています。
腰痛治療のガイドラインとして、そしてそれぞれのテクニックの習得にも最適です。
理学療法士をはじめ、腰痛治療に携わる全ての医療関係者の方々にご覧いただきたい内容となっています。
■実技・解説:荒木 茂(石川県リハビリテーションセンター 理学療法士、鍼灸師、マッサージ師)
■アシスタント:
森 健太郎(石川県済生会金沢病院 理学療法士)
山川 友和(石川県済生会金沢病院 理学療法士)
■講師:山口光國(元横浜ベイスターズコンディショニングコーチ、理学療法士・健康心理学修士、日本肩関節学会会員、群馬パース大学客員教授)
動作分析を学ぶならこちら!
数々のセミナーに講師として招かれ、わかりやすいと人気を博している石井慎一郎先生の講義です。
■講師:石井慎一郎(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 リハビリテーション学科 教授/保健医療学博士)
■講師:入谷誠(理学療法士/足と歩きの研究所 所長)
全三回にわたり開催され大好評を博した石井慎一郎先生の実技セミナーを収録。
歩行機能獲得をテーマに「バイオメカニクス」と「進化のプロセス」の観点から、ヒトの直立二足歩行を可能にするメカニズムや機能解剖、そして治療アプローチについて講義。石井先生の臨床経験や、受講者をモデルにしたデモンストレーション、そしてセミナーならではのちょっとした余談にも、臨床のヒントになることが沢山あります。
■講師:石井慎一郎(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 リハビリテーション学科 教授/保健医療学博士)
頚部痛を生ずる疾患としては、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎捻挫などの頚椎柱疾患や、神経疾患、胸郭出口症候群など様々なものがあり、多くの人々がそれらの疾患を抱えています。頚部は非常に繊細な部位であり、その評価、治療を行う上では、頚椎に対する正しい理解と細心の配慮が必要となります。
ここでは、頚椎の構造に関する骨、関節、筋、および頚部痛疾患について詳しく解説し、その後、実際の評価、治療の方法を紹介しています。「評価」においては、評価の内容とその手順から、基本的な3診、頚部の運動評価と機能評価について紹介。
また、徒手的な治療手技としては、姿勢矯正や頚椎の牽引、椎間関節自然滑走法、モビライゼーションなどの頚椎テクニック、スリングを用いた手技など、数多くの治療法を取り上げています。ここで紹介する評価・治療の方法は、頚部痛に対処するためのガイドラインと言える内容ですので是非マスターしてください。
■実技・解説:板場 英行(理学療法士)
変形性股関節症においては、その特性を理解した上で、画像診断・触診・動作分析などにより総合的に評価することが重要です。それによって、曖昧ではない、理学療法の戦略として有効な評価となります。
ここでは、股関節の形態・機能解剖学的知識や変形性股関節症のメカニズム、画像と徒手による形態評価・動作分析の着眼点、臨床で使える運動療法の実際について詳しく解説。
さらに、人工股関節置換術後の様々な問題点や変形性股関節症に起因する隣接関節障害など、臨床に即した実践的な内容を幅広く紹介しています。そして最後には実際の患者で評価から治療の展開までをお見せします。
基礎から臨床まで丁寧に解説していますので、“ 股関節 ”をとことん学びたい方におすすめです。
■実技・解説
永井 聡(広瀬整形外科リウマチ科 部長/理学療法士)
■実技協力
石井 杏依(広瀬整形外科リウマチ科/理学療法士)
■協力
広瀬整形外科リウマチ科
☆動きの幅を広げ、動的安定性を高める!使える体幹“TAIKAN”の最新理論!
☆真の臨床力を身に付ける!臨床思考過程と臨床推論の構築!
☆センタリングはバイラテラルの比較検討によって表象される!
現在、体幹は身体部位の呼称ではなく、身体機能を表す記号として進化しています。体幹の主な機能には固定と安定がありますが、臨床では、「固める」という要素が強調されがちで、それは「固まっている」体幹、つまり動的安定性を欠いたものとなります。
大切なのは、見た目上、体幹を動かさないということではなく、動きをコントロールするための機能として働く、“使える体幹”をつくることです。
体幹に対するアプローチはエクササイズが主になりますが、正しい方法で行わなければ体幹機能を高めることは出来ません。
この商品では、運動連鎖アプローチの観点から“使える体幹”の最新理論を解説します。センタリングという、元に戻る修正能力、そしてそれを姿勢制御の観点からみたバイラテラル・センタリングアプローチ(BLCアプローチ)について、その臨床思考過程と臨床推論に焦点を当てた内容となっています。
臨床においてどのような対象であっても対応するためには、画一的な方法ではなく、臨床思考過程と臨床推論を構築し、身に付けた知識・技術を最大限に活かすことが必要です。是非この商品をご覧いただき、臨床現場でご活用ください!
使える体幹を作るためにはインナーマッスルの促通だけではなく、下肢との連動や脊柱の分節的な動き、上部平衡系による姿勢制御などによって全身の運動連鎖を整える必要があります。そのためのアプローチを実技で解説します。
■実技・解説:山本 尚司 PT.(一般社団法人フィジオ運動連鎖アプローチ協会 代表)
◎腰痛・胸背部痛・鞭打ち症・緊張型頭痛・偏頭痛の評価と治療に、嚥下機能の回復に!
◎触察が評価および治療の役割も担う!
◎解り易い!術者の視点からの映像
今回の「治療的触察・刺激法」では、体幹の前面・後面、頸部の前面・後面の筋触察、受容器に対する刺激の加え方について紹介します。
骨の表面に対して直角に圧迫し、筋の走行に対して直行するように刺激することで、侵害受容器あるいは触圧覚受容器に圧および摩擦刺激を加えるというもので、触察が治療の役割も担うのです。
例えば、腰部の筋への触察は腰痛の治療に役立ちますし、頸部の後面前面の筋および気管支の後面にあり頚椎の椎体に付着している頚長筋、頭長筋への触察は、嚥下の機能を回復させるための間接療法として用いられます。
頚長筋、頭長筋への触察は、鞭打ち症の評価、治療にも利用できます。また、小後頭直筋・大後頭直筋、上頭斜筋・下頭斜筋への触察は偏頭痛や緊張型頭痛などの評価・治療にも利用できます。ここでは、全てのテクニックを施術者の視点からの映像と詳細な解説で紹介していますので、触察のコツを容易につかむことができることでしょう。
■実技・解説:高田 治実 PhD,PT.(帝京科学大学医療科学部 東京理学療法学科 教授, 博士(医学)、日本マイオチューニングアプローチ学会理事長)
シリーズ作品配信中
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◆「筋および受容器に対する治療的触察・刺激法 <骨盤部・下肢編>」
◆「治療的触察・刺激法<上肢編>」
◆「マイオチューニングアプローチの理論と治療技術」
↓↓↓関連商品よりご視聴ください。
★頸部と姿勢・動作の関係とは!
★運動連鎖を考慮した全身的なアプローチと、荷重伝達を再構築させる局所的アプローチ!
★リスク管理のために必要な解剖学的知識!
頸椎は、胸郭・脊柱との関係も深く、姿勢やアライメント、運動連鎖からみる病態の解釈は非常に重要です。ここでは、頸椎の機能解剖とリスク管理、頸椎疾患の特徴的な姿勢・動作、運動連鎖を考慮した上行性および下行性のアプローチ、関節面の適合を改善させる局所的アプローチなどについて解説します。
頸部は、機能解剖が複雑で分かりづらく、周囲には重要な神経・血管が走行しているため、アプローチに苦手意識を持つセラピストの方も少なくありません。是非、この映像で頸椎に対する理学療法の知識を深め、日々の臨床にご活用ください。
■実技・解説
上田 泰久(文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科 助教)
■実技協力
布施 陽子(文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科 助手)
胸郭には、体幹の安定に関与する筋が多く付着しており、肋骨の偏位によってそれらの筋が機能低下すると、体幹は不安定になり、身体運動の調和が乱れます。 つまり、体幹機能を再建する上で、胸郭の機能評価は非常に重要であり、呼吸器を運動器として捉えた理学療法の展開は、体幹機能の再建築に良好に作用するものと考えられます。
ここでは、胸郭運動の特徴や運動器官としての胸郭の捉え方、そして胸郭と身体運動の関連性について解説します。さらに、胸郭の運動機能の再建方法について、その評価の視点と介入方法を実技でご紹介します。
胸郭形状や肋骨運動の変化は小さく、見逃しやすいものですが、その変化を的確に捉え、胸郭を操作することで、体幹機能に大きな変化が生じます。胸郭についての知識を深め、アプローチの方法を学びたいという方に是非ご覧いただきたい内容です。
■実技・解説
柿崎 藤泰(文京学院大学 保健医療技術学部理学療法学科 教授/医学博士/理学療法士)
★姿勢コントロールを基盤とした起居動作・歩行の再学習!
★潜在能力を発揮させるために!早期からの麻痺側への適切な介入!
回復期リハビリテーション病棟において、日常生活機能評価の点数変化だけが追求され、非麻痺側への寝返りや非麻痺側からの起き上がり自立だけを目指すような練習しか行われていない施設が多いというのが現状です。
しかし、本来、寝返り・起き上がりなど姿勢変換に必要な姿勢制御機構は脳幹網様体から両側性に制御されている部分が多く、動作再獲得のためには、早期から積極的に姿勢コントロールを意識した麻痺側への介入を行っていくことが重要となります。
この映像では、起居動作や歩行の再獲得に必要なニューロリハビリテーションの基礎知識やハンドリングの一例をご紹介します。片麻痺者における動作の困難性について、その理由をリーズニングするための知識や、姿勢制御機構の再構築化も含めた 正しい情報を入力するための徒手的介入などについて、スライドや実技、症例の実例提示を交えながら詳しく解説しています。
上肢機能の改善やADL障害に対する取り組みに関しては「ME137 脳卒中後遺症者のADL障害に対するアプローチ 〜 PT・OT・STの協業を中心に 〜」をご覧ください。
■実技・解説:伊藤 克浩(山梨リハビリテーション病院リハビリテーション部 副部長、理学療法士、(公社)日本理学療法士協会神経系専門理学療法士、(社)日本ボバース研究会会長、IBITA/JBITA 成人中枢神経疾患上級講習会インストラクター)
■講師:山口光國(理学療法士・健康心理学修士/セラ・ラボ主宰)
ウィメンズヘルスケア分野において長年臨床・研究を進めている田舎中先生からは骨盤底筋群の機能解剖から運動学についてご講義いただいています。
運動学に基づくアプローチ方法やウィメンズヘルス理学療法に対する考え方、さらに田舎中先生の最新の研究内容も含めてお話いただきました。
■講師:田舎中 真由美 (インターリハ株式会社 フィジオセンター事業部/理学療法士)
ここで紹介する「治療的触察・刺激法」は、骨の表面に対して直角に圧迫し、筋の走行に対して直行するように刺激することで、侵害受容器あるいは触圧覚受容器に圧および摩擦刺激を加えるというもので、触察が治療の役割も担うのです。
今回は肩甲帯と上肢における骨指標の確認の方法とマーキングおよび、約30の筋と受容器に対する具体的な治療的触察・刺激法を取り上げています。全てのテクニックを、施術者の視点からの映像と詳細な解説で紹介していますので、理解しやすい内容となっています。この映像をご覧いただくことで触察のコツを容易につかむことができることでしょう。
■実技・解説: 高田 治実 PhD,PT.(帝京科学大学医療科学部 東京理学療法学科 教授、博士(医学)、日本マイオチューニングアプローチ学会会長)
シリーズ作品配信中
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◆「筋および受容器に対する治療的触察・刺激法 <骨盤部・下肢編>」
◆「マイオチューニングアプローチの理論と治療技術」
↓↓↓関連商品よりご視聴ください。
★骨盤帯安定化メカニズムの最新知見!
★セルフエクササイズとして指導できる!股関節周囲筋のトレーニング!
運動器の機能不全を呈する患者の中には、腰痛患者と同様に、骨盤に痛みを有する方も多く見受けられます。しかし一般的に、腰部と比べて骨盤帯について学ぶ機会は少ないのではないでしょうか。
ここでは、骨盤帯及び股関節に焦点を当て、機能解剖学的理解や、最新の研究結果に基づく骨盤帯安定化メカニズムの理解、骨盤帯のスクリーニング、そしてセルフエクササイズとして指導できる運動療法について解説します。
最近では、ウィメンズ・ヘルスへの関心の高まりから、骨盤帯の問題に対する関心も高まり、今後さらに発展していくことが期待されています。是非、この商品で骨盤帯の問題に対する意識と理解を深め、日々の臨床にご活用ください。
■実技・解説:瓜谷 大輔(畿央大学大学院健康科学研究科 准教授/理学療法士/医学博士)
2015年4月に開催された、第7回 MNSHoldings seminarを公開します。
■講師:石井 慎一郎 (神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 教授)
■講師:田中 創 (九州医療スポーツ専門学校,九州医療スポーツクリニック 副院長)
■講師:多々良 大輔 (福岡志恩病院 リハビリテーション部 部長)
■講師:吉住 浩平 (福岡志恩病院 リハビリテーション部 主任)
「リアライン・コンセプト」を基にした、トレーニングをご紹介します。
リアライン・コンセプトとは、僅かでも歪んだり本来の動きを失った関節を矯正し、理想の位置関係に戻すことを重視した治療法から誕生しました。速やかに効果が出て、その効果が長続きするように考えられており、関節疾患のリハビリで非常に効果的な方法です。元々は関節疾患の治療のために考案されたものですが、この概念はアスリートのトレーニングにも応用できます。
ここでは、アスリートが良いコンディションで復帰し、不調なく活動するために必要なトレーニングを、「下肢編」と「コア編」に分けてご紹介します。リアライン・トレーニングでは、まずリアラインで関節の歪みを整えます。それにより正常で円滑な運動が出来るようになったら、リアラインの効果を持続させるために、スタビライズで筋肉を鍛え、最良の筋活動パターンを再学習します。
スタビライズによって関節がより頑強なものとなり、正常な運動が維持できるようになったら、さらに関節への負担を減らし、高いパフォーマンスを発揮するために、コーディネートを行います。是非、関節の歪みを根本から矯正する、リアライン・トレーニングをお試しください。
■監修・解説・動作指導
蒲田 和芳 学術博士、理学療法士
広島国際大学リハビリテーション学科理学療法学専攻 准教授、株式会社GLAB代表取締役
■協力
株式会社GLAB、株式会社ドーム 東京ガールズ
★ 誤嚥とたたかう!「予防」と「治療」のための呼吸理学療法!
★ セラピストが知っておきたい、COPDの基礎知識!
★ 排痰法の基本手技をデモンストレーションで解説!
誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が肺の中に入り込むことによって引き起こされる肺炎です。多くの医療従事者が、この誤嚥性肺炎の患者に遭遇し、その予防と治療に難渋した経験があるのではないでしょうか。
ここでは、誤嚥性肺炎の発生機序や介入のための基礎知識、そして予防と治療のための呼吸理学療法までトータルに学ぶために、重要なポイントをおさえて解説しています。
また、排痰のテクニックとして呼気介助法(Squeezing)を実技で紹介。患者の体位や、手をあてる位置など基礎から丁寧に解説していますので、再現がしやすく、これから学ぶ方におすすめしたい内容です。
本邦では高齢者が増加し続け、在宅リハビリテーションの需要も高まっています。また、高齢者の肺炎の中で、誤嚥性肺炎は圧倒的に多く、その予防と治療においてセラピストの役割は非常に重要です。是非この映像で学び、臨床にご活用ください。
■実技・解説:石川 朗(神戸大学 大学院保健学研究科地域保健学領域教授・医学部教授)
トムソンテクニックは、ニュートンの慣性の法則を利用し、患者の体重とドロップメカニズムによって最小限の力で、最も安全に脊椎や骨盤、四肢、顎関節などを矯正するテクニックです。テーブルが落下して下に到達したときに第二の力が働き椎骨が矯正されるというものです。
このシリーズでは、日本におけるカイロプラクターの草分けの一人である塩川満章D.C.が、テーブルの使い方から、検査の方法、そしてDr.クレイ・トムソンから直接学んだオリジナルのテクニックを数多く紹介。これらのテクニックは臨床において素晴らしい結果を得たものばかりで、プロの臨床家としての必修アイテムです。
■実技・解説:塩川 満章D.C.
この動画では股関節および四肢に症状(変形性膝関節症、股関節・仙腸関節の障害、変形性股関節症、肩の障害、橈骨手根関節症)のある患者のX線・MRI・超音波所見、および鑑別評価、治療、ホームエクササイズの流れを取り上げています。
問診〜観察、評価(自動運動・他動運動テスト、関節モビリティーテスト、等尺性抵抗運動テストなど)、治療(関節モビライゼーション、MWM(運動併用モビライゼーション)、SNAGSなどのマリガン・テクニック、深部マッサージ・機能的マッサージなどの軟部組織モビライゼーションなど)、そしてホームエクササイズから日常生活活動の指導に至るまでを実際の患者さんを通じて詳しく紹介しています。
それぞれの症例に適した理学療法の過程がご覧いただけるでしょう。
■実技・解説:藤縄 理(埼玉県立大学 保健医療福祉学部理学療法学科 教授)
■検査所見解説:有川 功(有川整形外科医院 院長、整形外科医)
主に膝靱帯損傷・再建術後アスリートを想定し、小スペースで可能な「自分でできる」セルフケア&セルフエクササイズの指導や段階的な競技復帰に必要な選手教育のポイントについて、スライドを元に解説します。
患者さんのセルフマネジメント能力を高める指導エッセンスを多く盛り込んでおり、これまで行ってきたセルフチェック、ケア、エクササイズの指導内容の見直しやブラッシュアップにご活用いただけます。
主要スポーツ関連団体によるガイドラインや、遠隔指導に活用しやすいオンラインシステムについても紹介しており、各指導ツールの利点や動画作成方法についても解説しますので、セルフマネジメント指導やスポーツ復帰支援の準備・実践にお役立てください。
【指導/解説】
■相澤 純也
順天堂大学先任准教授/専門理学療法士(運動器)、博士(医学)、NSCA-CSCS/日本オリンピック委員会強化スタッフ
■廣幡 健二
東京医科歯科大学スポーツ医歯学診療センター理学療法技師長/認定理学療法士(スポーツ)、NSCA-CSCS
■大路 駿介
東京医科歯科大学スポーツ医歯学診療センター理学療法士/認定理学療法士(スポーツ)、NSCA-CSCS、NASM-PES/日本オリンピック委員会強化スタッフ
筋肉、筋膜は、動きに関して、まるで鎖のように、お互いに影響を与え合います。
キネティックチェーンと呼ばれるこの動きの繋がりのなかで、今回は特に身体の後ろ側のライン(ポステリアキネティックチェーン)に注目をします。
大きな力を発揮する筋肉として知られる大臀筋。この大臀筋はポステリアキネティックチェーンの一部です。この大臀筋が、本来の力を発揮して、動きのタスクを実施するために、しっかりと働くことができているのでしょうか?本来の力を発揮できないで、代わりにハムストリングスや脊柱起立筋が代償している場合もあるかもしれません。
ここでは、分かっているようで、実はあまり知られていないポステリアキネチィックチェーンの機能を正しく評価する方法と、より効果的に強化するためのエクササイズの数々を紹介しています。
■指導・解説:Travis Johnson Ph.D. トラビス・ジョンソン博士
■翻訳・解説:谷 佳織
■実技:高橋 智子
※日本語吹替版(英語のみの音声はありません)
想いをすべて伝えたい。山口氏のその想いから生まれたシリーズ。
この講演では、メディカルセラピスト山口氏の集大成として、これまでの色々な出会いから作り上げてきた独自のセラピー観、臨床の捉え方や考え方をまとめ、そのすべてをお伝えします。
山口氏の目指すセラピーをもとに、痛み・可動域・筋力・動きをどのように捉え、どのように対応しているか等について、肩を中心にお話いただきました。その中で、教科書だけでは分からない、考え方の技術、受け取り方の技術、関係をみていく技術もお伝えします。
山口氏のすべてを込めた講義です。ぜひご自身の振り返りや指導にお役立てください。
■講師:山口 光國(セラ・ラボ代表/理学療法士/健康心理学修士)
筋触察は、あらゆる治療手技を用いる上で、理解しマスターすべき技術です。触察のスキルが低ければ、正しい評価と質の高い治療を行うことはできません。
今作では、筋触察の基本的な方法から骨指標の確認の方法とマーキング、および骨盤部と下肢の約30の筋と受容器に対する具体的な治療的触察・刺激法を紹介しています。
骨の表面に対して直角に圧迫し、筋の走行に対して直行するように刺激することで、侵害受容器あるいは触圧覚受容器に圧および摩擦刺激を加えるというもので、触察が治療の役割も担うのです。もちろん実施上のポイントや留意点について詳しく解説しており、さらに、施術者の視点からの映像を交えているため、わかりやすい内容となっています。
こちらをご覧いただくことで治療的触察・刺激法のコツを容易につかむことができることでしょう。
■実技・解説:高田 治実 PhD PT/帝京科学大学医療科学部 東京理学療法学科 教授、博士(医学)/日本マイオチューニングアプローチ学会会長
シリーズ作品配信中
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◆「筋および受容器に対する治療的触察・刺激法 <上肢編>」
◆「マイオチューニングアプローチの理論と治療技術」
↓↓↓関連商品よりご視聴ください。
人間が動作機能の低下があるとき必ずともいえる直立二足立位の形態変化があることから、「破綻した形態の再構築を指標として動作機能構築を図る考えと方法」を形態構築アプローチと称します。ここでは、人間の自然立位の形態とその変化の問題点を解説し、具体的な形態構築アプローチを紹介します。
■講師:山嵜 勉(元 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 技師長 / 理学療法士)
★手にみる代表的な臨床問題を考え、その解決の糸口をみつける!
★関節運動が可能な環境を整えるために!機能解剖に沿った徒手的治療法!
★解剖学・運動学を踏まえた関節機能の理解!
手の機能障害のうち、関節運動に関わる代表的な臨床問題を取り上げ、手指の関節可動性を確保するために、機能解剖に沿った徒手的治療法をご紹介します。
今回は、手全体の要となるMCP関節と、複雑な構造をもつPIP関節に的を絞り、解剖学・運動学を踏まえて、基本的な関節機能を学びます。さらに、代表的な臨床問題について、その原因と解決方法を解説。図解や実際の手技映像を交えながら、理論立てて一つひとつ丁寧に解説しており、非常に分かりすい内容です。
■実技・解説
矢﨑 潔 LOT.(目白大学 保健医療学部作業療法学科 教授)
■協力
佐中 孝二(有限会社生体機構研究所 取締役)
岡﨑 勇弥(大和会武蔵村山病院リハビリテーションセンター 作業療法士)
■協力
長谷川 彩香(目白大学保健医療学部作業療法学科 学生)
■講師:白石洋介(柔道整復師、医学博士)麹町白石接骨院院長
日本の糖尿病患者は、その可能性を否定できない人を含めると2,000万人を越えると言われており、その中には未治療の方が大変多くいらっしゃいます。未治療ということは、知らない間に糖尿病が進行していたり合併症を引き起こしてしまうことになります。
そこで今注目されているのが、糖尿病に対する運動療法です。その主な効果は、血糖コントロールだけでなく減量、筋萎縮と骨粗鬆症の予防、高血圧や心肺機能の改善、運動能力・QOLの向上などが上げられます。
ここでは、糖尿病治療の概要と運動療法の効果、主な理学療法検査、そして運動療法プログラムの考え方について詳しく解説しています。皆さんが治療の対象としている脳血管障害、運動器疾患、心疾患の患者さんの中にも糖尿病をもつ方が多くいらっしゃると思います。そのような患者さんに、糖代謝や脂質代謝などの内科的視点に配慮した治療プログラムを実践し、再発予防、生活の質の向上へとつなげてください。
■実技・解説
片田 圭一
石川県立中央病院リハビリテーション部
石川県理学療法士会会長
日本理学療法士協会暫定専門理学療法士(内部障害)
日本糖尿病療養指導士
大好評をいただいている岡井健D.C.のテクニックシリーズ、「頚椎編」に続く第2弾は「胸椎編」です。ほとんどの方は最初にアジャストできるようになったのが胸椎ということで、胸椎のアジャストは簡単だと考えがちですが、やがて大きな壁にぶつかります。胸椎には主要臓器を守る役目を果たす肋骨がついているため、アジャストメントの際に余計な力が患者に入ってしまうからです。胸椎は痛みだけでなく様々な内臓の不調や体調不良にも有効な部位なのでしっかりと技術をマスターしたいものです。
ここでは、岡井D.C.が頻繁に用いる伏臥位のテクニックに加え、ドーサルブロックを用いたアジャストメント、モービリゼーションテクニックを紹介しています。効果的なテクニックばかりですので是非あなたの施術に取り入れ活用してみてください。
■実技・解説:岡井 健D.C.
下肢の運動機能を向上させ、動作の改善を図るには,「長い年月」が必要になります。関節や筋を操作する技術を正確に行うことで治療技術は向上します。
しかし、いくら治療技術を極めても「どこを治すか?」が分からなくては症状の改善には至りません。これを経験論や主観的な観察に留めるから「長い年月」が必要になると思っています。
本講演では「どこが問題になりやすいのか?」解剖学・運動学的データに基づいて解説することで、「どこを治すか?」が理解できるようになります。
■講師:工藤 慎太郎(森ノ宮医療大学 保健医療学部 理学療法学科 准教授)
★最新レビューに基づく正中化の理論と実際!
★疫学と臨床の観点から骨盤帯・脊柱の“非対称性”を知る!
★意識下でのリリース手技、モビライゼーション手技、マッスルエナジー手技を実技で分かりやすく解説!
骨盤帯および脊柱が解剖学的に非対称であるということは、多くの報告からも明らかです。そのため、非特異的腰痛症の治療にあたっては、まず骨盤帯と脊柱を正中化し、その後に疼痛誘発テストや他動運動テストで障害要因を特定し、適切な積極的安定化運動を指導していくことが必要となります。
今回は、骨盤帯および脊柱の非対称性について、疫学と臨床の観点から解説していきます。鑑別にあたっては、従来行っていた腰部・骨盤帯への触診では再現性が低いということが数々の論文から読み取ることができます。
ここでは、可動性の非対称性に着目し、圧痛点と自動運動を中心にした鑑別方法をご紹介します。さらに、正中化の実際として、リリース手技、モビライゼーション手技、マッスルエナジー手技を実技で解説。臨床では、これらを症状に合わせて用いることになります。
骨盤帯および脊柱正中化は、評価フローチャートの最初の段階にあたり、非常に重要です。
次の段階となる、疼痛誘発テストや積極的安定化運動については、ME130-S 非特異的腰痛症に対する積極的安定化運動の理論と実際で解説しておりますので、今回の解説とあわせてご覧いただくことで、非特異的腰痛症に対する理学療法をより深く学ぶことが出来ます。
■実技・解説:荒木 秀明(日本臨床徒手医学協会 代表/理学療法士)