ニューロリハビリテーション概論
中枢神経系は環境の変化に順応するための器官で、環境調整や治療的介入によって中枢神経系は変化するとされています。ここでは、ニューロリハビリテーションの考え方、そして正常人における姿勢制御と先行随伴性姿勢調整について解説します。
★姿勢コントロールを基盤とした起居動作・歩行の再学習!
★潜在能力を発揮させるために!早期からの麻痺側への適切な介入!
回復期リハビリテーション病棟において、日常生活機能評価の点数変化だけが追求され、非麻痺側への寝返りや非麻痺側からの起き上がり自立だけを目指すような練習しか行われていない施設が多いというのが現状です。
しかし、本来、寝返り・起き上がりなど姿勢変換に必要な姿勢制御機構は脳幹網様体から両側性に制御されている部分が多く、動作再獲得のためには、早期から積極的に姿勢コントロールを意識した麻痺側への介入を行っていくことが重要となります。
この映像では、起居動作や歩行の再獲得に必要なニューロリハビリテーションの基礎知識やハンドリングの一例をご紹介します。片麻痺者における動作の困難性について、その理由をリーズニングするための知識や、姿勢制御機構の再構築化も含めた 正しい情報を入力するための徒手的介入などについて、スライドや実技、症例の実例提示を交えながら詳しく解説しています。
上肢機能の改善やADL障害に対する取り組みに関しては「ME137 脳卒中後遺症者のADL障害に対するアプローチ 〜 PT・OT・STの協業を中心に 〜」をご覧ください。
■実技・解説:伊藤 克浩(山梨リハビリテーション病院リハビリテーション部 副部長、理学療法士、(公社)日本理学療法士協会神経系専門理学療法士、(社)日本ボバース研究会会長、IBITA/JBITA 成人中枢神経疾患上級講習会インストラクター)
医療
中枢神経系は環境の変化に順応するための器官で、環境調整や治療的介入によって中枢神経系は変化するとされています。ここでは、ニューロリハビリテーションの考え方、そして正常人における姿勢制御と先行随伴性姿勢調整について解説します。
背臥位は、いつでも抗重力方向への活動を起こせるような準備状態も兼ね備えています。
ここでは、まず背臥位の特徴や背臥位からの活動に必要な要素を解説します。
次に、中枢神経系に問題が生じた場合、どのような不適応がみられるかを解説し、寝返り・起き上がり動作再獲得のための介入方法を実技でお見せします。
多くの片麻痺者の座位は、発症初期での低緊張を基盤として、麻痺側への重心移動に困難性を抱えています。ここでは、片麻痺者における座位姿勢での問題点について考え、座位姿勢を安定化させるための介入と立ち上がり動作再獲得のための誘導方法を解説します。
歩行再獲得のためには、歩行に必要な要素を段階を追って再学習していく必要があります。
ここでは、リズミカルに歩くためのCPGへの働きかけを含めた、歩行再獲得のための治療戦略を解説します。さらに実際の症例で、入院時の評価から治療介入、自主トレーニングなどを経てどのような変化が現れたかをお見せします。