5人のプレーヤーがアウトサイドに出てプレーする戦術。この戦術の最大の目的は、ペイントエリアを空けること、そして、ヘルプがいない状態でペイントエリアをアタックすること。ヘルプが遠いところから入ってくるので、アウトサイドでスリーポイントのチャンスが生まれる。これらをうまく掛け合わせてオフェンスを展開していく戦術です。
恩塚亨コーチが考える、オフェンス戦術を使う意味は、「戦う力(得点力)を高めること」にあります。このような視点で戦術練習を行うことで、「戦う力」を養うことができます。
今回の映像では、スペーシングと仕掛けを繰り返しながら、チームのストロングポイントや各選手の特性を生かして、チームとして攻め切る術を紹介していきます。ポイントは「チャンスを見逃さないこと」。パスカットやオフボールスクリーン、オンボールスクリーンといった攻撃の入り口のパターンごとに、5on5でプレーを行いながら、プレーの振返りや修正を行っていきます。常にチャンスを探して、チャンスが来れば攻める。その姿勢を日々の練習で継続することで、効果的なオフェンスを遂行することが可能になります。
5人がアウトサイドにいると、隣との距離が近くなるため、ギャップヘルプ、ディナイへの対策が必要になる。 そのことをチーム全体で認識したうえで、指導を行うことが重要になります。
パスとカッティングを使ってペイントエリアへの攻撃を仕掛ける「Pass & Cut」編と、オンボール・オフボールのスクリーンを活用する「Screen」編に分けて、5 OUT OFEENSE のポイントを解説していきます。
まずは、チャンスを見逃さずに攻め切るためのスキル習得を目指し、その後、チャンスを作り出すための動きを紹介していきます。「動きをすること」を目的にせず、「得点を取ること」を意識した指導が必要です。
オンボール、オフボールでのスクリーンを絡めてオフェンスのパターンを紹介します。ユーザーもスクリーナーも、フリーのスペースをいかにつくるかということを常に意識して、常に仕掛ける意識を持つことが重要になります。
今回の映像は、大枠で言うと、オフェンス戦術に悩んでいる方に見ていただきたいです。ナンバープレーを教えるとロボットみたいになってしまうし、教えないとぐちゃぐちゃになってしまう、そうしたジレンマを抱えるコーチの方々に役立つのではないかと思い制作しました。私自身、最初は、ボールマンがダブルギャップを使えませんので、あまりこのオフェンスが好きではありませんでした。しかし、講師として中学校のクリニックに招かれた際、その準備で勉強しているうちに面白いな、と思うようになりました。まずカッティングでアドバンテージを取りに行くという考え方が新鮮でした。自分の可能性が広がったと感じるし、指導者の皆さんも、偏見を持たずに、いろいろチャレンジしてみるのはいいんじゃないかと思います。
恩塚 亨ONZUKA TORU
東京医療保健大学女子バスケットボール部ヘッドコーチ。大分県出身 東京医療保健大学女子バスケットボール部を1から立ち上げ、インカレ4連覇を達成する強豪校へと導く。女子日本代表のアシスタントコーチも兼任し、 その指導力、分析力はカテゴリを問わず様々な指導者から称賛されている。
日本代表選手として活躍し、現在は東京医療保健大学女子バスケットボール部のアシスタントコーチを務める、吉田亜沙美氏も 5 OUT OFFENSE の良さを実感しています。「現役の時は4アウト1インしかやったことがありません。ですから私自身今回初めて、5アウトの考え方を勉強させていただきました。5アウトは、よりペイントエリアのスペースが創出されるので、そのスペースに積極的にアタックできます。隣同士が近いというリスクはありますが、日本のバスケットボール界で今後使われる戦術の一つになるのではないかという期待感があります。」
吉田 亜沙美YOSHIDA ASAMI
日本代表選手として活躍し、現在は東京医療保健大学女子バスケットボール部のアシスタントコーチ。
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